『スタンディングオベーション』8月7日マチネの記録

本日8月11日はSixTONESの5thシングル『マスカラ』の発売日!ちょ〜格好良いからMV貼っちゃうもんね。

じわじわとSixTONES沼に落ち、ちゃっかりFC入会も済ませたわたくし、ご縁あってジェシーくん主演の『スタンディングオベーション』を観劇してきました。

座席は2階K列(最後列)だったのだけど、びっくりするくらい急勾配なおかげでステージとの直線距離はかなり近いように感じた。赤坂ACTシアター様様です。

 

以下、あらすじと感想。ネタバレ注意。

あらすじ

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チケットを発売すれば2秒で完売の超売れっ子アイドル・鳴島誠也(ジェシー)の初主演舞台『GEORGEⅡ』の開演5分前、永田町で幹事長を刺殺し逃走中の犯人が客席に紛れ込んでいるとの情報が入る。終演までに無事犯人を見つけることができるのか、犯人はなぜ犯行後に劇場を訪れたのか…。

今作は赤坂ACTシアターで『GEORGEⅡ』が上演されている設定なので、会場内に『GEORGEⅡ』のポスター(出演者やプロデューサー名も全て役名)があったり、パンフレットもヴィンテージ風のカバーは『GEORGEⅡ』、カバーを外すと『スタンディングオベーション』になるというこだわりっぷり。

 

印象的なシーンと感想

  • 冒頭、いきなりカーテンコールのシーンから始まる。上手から鳴島誠也が登場し0番に着くとキャスト全員で一礼。すると誠也にだけスポットライトが当たり、”スタンディングオベーションをする人”について語りだす。
  • 一番最初に立ち上がるのは場違いに団扇やペンライトを持っていたりする僕のファン、で今作は当て書きだと察する。(実際そんな非常識なことをするジャニヲタを現場で見たことはない)
  • 規制退場の前に会場を出ようとするおば様、のくだりのおどけた言い方と謎のステップが面白くて会場がドッと湧く。やっぱりジェシーはコメディ向きだなとこの時点で確信。
  • 誠也が一通り話し終えると、「皆さんこの態勢もう限界ですよね」と一礼をしたまま静止していたキャストに話しかけ、態勢を変えずにこくこくと首で頷く一同。実際衣装も重そうだししんどそう。この時の如月麗華(水夏希)の困った表情が完全に😥で可愛かった。

 

  • 初の生ジェシーは思っていた以上にダイナマイトボディでびっくり。アイドル見て大男だ…って感想を抱いたの人生で初めてだよ。0番が映える。
  • ジェシーくん、太ももはむっちりしてるのに膝下は恐ろしく細いのズルい。あと脚が長いからロングブーツがめちゃくちゃ映える。好き。

 

  • ステージモニターに刺殺事件に関するニュースが断片的に流れるのだけど、出演者もスタジオもまんま「ひるおび!」でびっくり。流石は企画制作TBS。
  • 舞台裏で会場内に刺殺事件の犯人が紛れていること、本日の上演を中止するよう話す麻布署の陣内警部(寺脇康文)と加賀美巡査部長(牧田哲也)。
  • 加賀美役の牧田さん、高身長イケメンだ~!と思ったらテニミュの4代目桃ちゃん先輩だった。そら格好良いわ。そんな牧田さん(公式身長176cm)の横にジェシーが並ぶと等身がバグってしまうのでジェシーはやはり大男。
  • 刑事に対し、「中止は中止だ!」「ショーはマストでゴ~~オン!」と大真面目に言う誠也が素のジェシーに近くてにこにこしてしまった。ゴ~~オン!の腰の入り方なんて、完全にMr.ズドン先生。
  • 逆に皆の前で「某歌劇団のトップスターをしていた頃は~」と自信たっぷりに語る如月麗華に少し違和感を覚えたのだけど、パンフレットで水さんが「品位のある表現が基本」「元宝塚雪組トップの水夏希です」と語っていてなるほどと思った。退団されても清く正しく美しく。それでこそ宝塚。
  • ピンクのドレスを纏った水さんがうら若きアメリア女王にしか見えなかったので、後から79期生と知りびっくり。宝塚OGはみんな時が止まっているのか…?というくらいお綺麗な方が多い。

 

  • 『GEORGEⅡ』は75歳の国王・ジョージ二世とその息子フレデリック・ルイス、娘アメリア女王を取り巻く話。演技経験のない誠也が実年齢に近いフレデリック役ではなく、主役のジョージ二世に抜擢されたのは所属事務所の圧力だった。
  • 当て書きは演者の素の良さが活かせて感情移入もしやすい反面、地道に小さい役を演じて力をつけてから主役をやりたかったという誠也の発言や、今日の芝居どうかな?と周りの反応を気にする誠也の姿が、ジェシーと重なるようでちょっと辛くなってしまった。もんぺなので…。
  • 実際のところ、髭をつけるわけでもシワを描くわけでもなく、お芝居だけで25歳を75歳の国王に見せるってかなり難しいと思うのだけど、堂々としながらもおぼつかない足どりや、普段よりずっと低く雄々しく震わせた声色で表現していたのはとってもよかった。
  • ジョージ二世が死神に「278年後のWikipediaによると…」と言い出して、歴史ものだけどギャグ要素もあるのか~とスルーしたら後で誠也のアドリブだったとわかって笑った。それは怒られた方がいい。
  • あと突然挿入されるミュージカルシーンでめちゃくちゃ背筋伸びてビブラート効かせて大音量で歌っていたのは笑った。ここは誠也のファン向けに挿入したシーンなのでこれで大正解。それにしても声量お化け。そして本当に歌が上手い。ワンシーンと言わずもっと欲しかった。強欲。

 

  • 麻布署のふたりが犯人を見つけ出すために、女性の案内係に扮して客席通路を動き回ってみたり、加賀美がパンイチの上から上着だけ引っ掛けて舞踏会のシーンに参加してみたり、とにかく破天荒。刑事というかもはやギャグ班。お二方とも演技がめちゃくちゃ上手いので、滑るどころかこれでもかと会場に畳みかけてくる感じが最高でした。
  • ちなみに客席降りは1階のみ。2階最後列からだと1階席の様子はほぼ見えないので、通路をどう動いていたのかはわからず。

 

  • 心に響いたのは吉川プロデューサー(有川マコト)が如月麗華に言った「"もしも"は人生を惨めにする、"だから"で考えるんだ」という台詞。わたしもネガティヴ思考なので、Ifよりも"だから"を大切にしようと思った。
  • ただ、この台詞のあとにプロデューサーと如月が本番中にも関わらず楽屋でチュッチュし始めた時には、おぉ〜〜〜い!!!ってなった。(いつも心に江頭2:50を真似する佐藤勝利を飼っているので)

 

  • 客席に紛れ込んでいる刺殺事件の犯人は被害者の息子だった。以前舞台で共演した大場(木場勝己)に関係者席を手配してもらい、決裂してしまった父親との仲を修復すべくき父と子の物語である『GEORGEⅡ』に誘うつもりだったのだ。
  • しかし、フレデリックがジョージ二世に「許せないならこの胸を貫いてください」とナイフを差し出すシーンになぞらえてナイフを持っていたせいで、和解できない父親を咄嗟に刺し殺してしまった犯人。父親に許されたい気持ちを昇華すべく犯行後ひとり『GEORGEⅡ』を観に来たのだ。
  • ことのあらましを大場から聞いた誠也は、ラストのフレデリックが父に許されながらも自害してしまうシーンで、大胆にもアドリブを入れる。
  • ここ、アドリブになった瞬間に声も立ち姿もジョージ二世から鳴島誠也に変わるのグッと来た!死ぬんじゃない、生きて償うんだ、そしていつか自分に子ができたら愛情を注げと必死に語りかける誠也の話し方が切実で、等身大の25歳の言葉でとっても良かった。ここで一気に心が揺さぶられて涙目になっちゃったもん。

 

  • 終演後、陣内警部が「最後良かったよ!エリザベート出れるんじゃない?」と言うと、誠也が「エリザベートはメンバーが…」と苦笑いするところ、心の中で (((きょも〜〜〜!!!))) ってなったよね。ヲタクにしかわからない小ネタで最後の最後まで笑わせてくれる脚本でした。
  • カーテンコールはタイトル通りスタンディングオベーション
  • ジェシーが陣内警部役の寺脇さんと小さくズドンしてから上手へ。これだけでも可愛いのに、捌け際に「マスカラが8月11日に発売です〜!」と告知して行ったのには思わず笑ってしまった。愛おしいかよ〜!!!(地団駄)

 

以上、観劇レポでした。

ドリボが見事全滅してしまったのでしょぼくれておりますが、きょうもちさん主演『ニュージーズ』はどうか当たりますように…!