今年3月末に入会した宝塚友の会で初めてチケットが当たった。半年間何も当たらないので、もう友会に期待するのはやめよう…と思った矢先に8列ドセンというほぼSS席をご用意してくれたのである。急に心開いてくれるじゃん、友会ちゃん。
そんな訳で、この度雪組さん初観劇を迎えることができました。感謝永遠に。
白状すると、雪組さん初観劇どころか原作未履修のため、初見が何か言うとるな~〜くらいの気持ちで読んでいただけたらと思います。どうぞお手柔らかに。
以下、あらすじと感想。ネタバレあり。
あらすじ
テレビシリーズ放送時はまだこの世に誕生していないわたしでも知っている、言わずと知れた名作。CITY HUNTERのファンではなくとも、『Get Wild』が流れるとテンションが上がる!という方も多いのでは。(わたしは完全にこれ)
印象的なシーンや感想
- 冒頭、グジャマラでのクーデターから始まり何だ何だと唖然としていると、上手にミック・エンジェル(朝美絢)が登場。顔が良いのは存じ上げていたけれど、それにしたって抜群に顔が良い~~~!!!顔が良いのでエンジェルって姓に違和感がないどころか説得力がある。
- 2019年7月当時、FNS歌謡祭の「DA PAMP×雪組」を観た直後に朝美絢さんのことを調べていた人間なので、生で観れた感動はかなり大きかった。好みの顔という次元を超えて、「誰が見ても美しいと思う顔」ってまさにこれだと思った。ミロのヴィーナス的な。あと大きな瞳にブルーグレーのカラコンが似合い過ぎ。
- 場面が新宿に変わり、冴羽獠(彩風咲奈)の登場。TLで「脚が長い」という情報は100万回見ていたし、写真で見ていたから知ったつもりになっていたが、一目見て、なんでローヒールなのにこんなに脚が長いの!!?と困惑した。
- そして顔が小さすぎる。これは聞いてない。ジャニーズで言うとSexyZoneの佐藤勝利くんを初めて生で観た時の衝撃に一番近かった。赤ちゃんサイズの顔にとんでもなく長い脚が生えてるのよ。神様に愛された造形。
- オープニングの開演アナウンスのタイミングも最高。組子が一斉に出てきて、生オケの音量も一気に上がり、『Get Wild』のイントロでワクワク感が最高潮になった瞬間に流れるので、キタ~~~~~!!!と心の中でガッツポーズした。目の前の脚長爆イケ冴羽獠から発されているとは思えない、彩風さんの柔らかく甘い声なのも相まって優勝。
- 槇村香(朝月希和)が登場して獠と背中合わせをしようとするもかわされる、からの頭ポンが狡い…香にはいじわるなのかと思いきや、ふっと優しい表情を見せるのよね。背中を預けられないことからバディとしてはまだ未完成な二人だけど、獠が香を大切に思っていること、香が獠を異性として意識していることが一度にわかる素晴らしいワンシーン。
- 槇村秀幸(綾凰華)が格好良いというのも散々TLで見ていたんだけど…それにしたって格好良い。ズルい。長い襟足とトレンチコートが似合い過ぎる…と見惚れていたら、ジェネラル(真那春人)に乱射され倒れてしまうので固まった。
- 死んでしまったらもう出てこないのか…?とまずそこの心配をしたのだが、幽霊刑事の神崎の如く、青白いライトを浴びながらずっと出て来てくれるので安心した。
- 酔っぱらった獠が香のベッドに潜り込んで眠っているところ、1階席からだとふたりがどんな表情なのか全く見えずヤキモキ。
- だぼだぼなパジャマ姿の香がめちゃんこ可愛い~~~。こんな可愛い子が横で眠っていても手を出さない獠、槇村兄との約束を忠実に守ってて偉い。
- ツケの督促に来た勇梨(叶ゆうり)、周りから「ブス」って言われるけどめちゃくちゃ可愛くない…?ハイヒールも網タイツも似合い過ぎ。でも喋り方とおかみさんを背負って走れる強靭な足腰を見ておかまだな…と思った。そして劔会の三井も叶ゆうりさんが演じていたと終演後に知り慄いた。
- あと野上冴子(彩みちる)のビジュアルが控えめに言って最高。ミニスカートから伸びる細く長い脚、キワッキワのとことまで伸びたスリット、スリットから覗く太ももに巻かれた短剣…美しくも強い女像がこんなに似合っちゃうことあります??冴子さんが脚を組んで座る度、あまりにもセクシーで女のわたしまでドギマギしちゃったよね。
- そんな冴子が交際していた槇村兄への弔いのために獠を頼るの、なんかもう全てが良い。各キャラのビジュアルと設定が良すぎて、なるほどこれが不朽の名作か…と納得する。
- ミックが空港に到着したシーンでCAを引き連れているのも良かった。やはり朝美絢さんには女を侍らせてて欲しい。顔のいい男(役)が女を引き連れている様は景気がいい。
- 個人的には、「たった1人を愛す」という当然のことを最強のギャップに演出する装置が「女癖の悪いヒーロー像」だと思っているので、獠やミックが女の子たちに尻尾を振っている姿は微笑ましい。早く「お前(香)にマジ」の顔が見たいな~とにこにこしてしまう。
- 香が新宿駅の伝言板を見に行くシーン。伝言板に書かれた落書きが出てくる度にちゃんと内容が変わっていて、細部まで凝っているなぁと感心した。初日と千秋楽の日程を書いてるの可愛いね。
- それで言うと、電光掲示板(を表現したスクリーン)で、作中の季節の変化に合ったセール広告が流れたり、「ベルサイユのばら」など当時の宝塚の上演作品が流れているのもこだわりを感じた。
- 喫茶キャッツアイがせり上がって来てまず驚いたのは海坊主(縣千)のビジュアル。1人だけ本物の男性混じってません???と驚く。だってさ、よりにもよって海坊主よ。こんな筋骨隆々なヒゲ面を女性が演じて違和感ないのが凄すぎる。実際のところ縣くんの身長は172cmらしいが、体感2mはあった。
- あと美樹(星南のぞみ)が頗る可愛い。MA-1の上からフリフリのエプロン着てて可愛いが勝る事ってあるんだね。こんなに可愛いのに、海坊主に育てられた戦争孤児で、元傭兵で、現在は海坊主の恋人は情報量が多すぎる。
- 依頼人の宇都宮乙(千風カレン)から、息子を助けてほしい、末期がんの自分に残された僅かな時間を息子と過ごしたい…と懇願される獠。勝手にシティーハンターを名乗る息子を救出することに香は反対するが、「俺が依頼を受けるのは、美女絡みか、依頼人の本音に心が震えた時だけだ」と依頼を受ける。か、かっけ~~~!!!
- 宇都宮乙の息子・豊(彩海せら)と敦(望月篤乃)が、義理人情に憧れて入ったのに、高倉健みたいな人はいなかった!と唇を噛みしめるので思わず笑ってしまった。そんな理由でヤクザになったらあかん。
- それにしても、上納金5,000万円、麻薬密売ルートが入ったフロッピーディスク、劇薬のエンジェル・ダストを同じ金庫で保管している上、末端の豊にまで暗証番号が知られている(教えている?)せいで全部盗まれてしまった劔会、あまりにも危機管理意識がガバガバで心配になる。
- でも劔会から追われる身になったのに、シティーハンターを名乗って5,000万円すべてを児童養護施設に寄付した豊は間違いなく義理人情の塊。
- 豊が勝手にシティハンターを名乗ったのを良いことに、獠に罪を着せるため刑事の北尾裕貴(眞ノ宮るい)が劔会の1人を射殺する。やってることはマジで最低なのだが、北尾のビジュアルが癖に刺さりまくってしんどい。許しちゃうじゃんか。というかわたし、もしかしなくても麗人の眼鏡姿を前に非力すぎでは…?(ex.桜木ヴラド、もえこポーロック)
- あと冴子の同僚?後輩?の織田(星加梨杏)がドタドタしていて終始可愛い。「レインボーブリッジが封鎖できません!」と踊る大捜査線のネタを挟んで、冴子に「ドラマの観過ぎよ」とツッコまれているのも微笑ましかった。
- 『Get Wild』のイントロが爆音で流れ始めてテンションも急上昇。ついに来た!待ってました!!
- 獠が銀橋で銃の形にした手で客席をバンバンバンと撃つのだけど、座席がドセンだったので見事ぶち抜かれました。声が漏れていたのではと思うくらい胸がギュンってなった。キュンを超えてギュンね。
- あともう単純に彩風さんの歌声が良い。この声に『Get Wild』を歌わせた齋藤先生が天才すぎる。
- それから、 ♪解けない愛のパズルを抱いて~ で前に出した両手首を回しながら指をぐにゃっと動かす振付(語彙力の限界)が、彩風さんの指先の美しさが際立たせていてとても良いなと思いました。あの指にこちらの心まで鷲掴みにされるって訳ね。
- 過去回想では、海原神(夏美よう)を父と慕っていた幼き獠と、一人前の傭兵となり海原と決別する獠が背中合わせになりスイッチングするシーンが良かった。あと傭兵姿の彩風獠が爆裂イケメンだった。ありがとうございます。
- ミックの的外れなことわざの羅列にツッコむ香が可愛い。というか朝美さんの滑舌が良いので、わざと訛りのある話し方をしてても綺麗に聞き取れる。素晴らしい。
- 冴子からグジャマラのアルマ王女(夢白あや)の護衛をお願いされるも、アルマ女王が17歳と聞いた途端「俺は18歳未満のお子様の依頼は受けない」「子守りは御免だ」と断る獠。でもこれ、過去回想に出てきた一度救った王女だと気付いてて頑なに断っている…?だとしたら何故?王女を守ることで決別した海原と再会してしまうのを避けるため?などと考えを巡らせた。
- ねこまんまを訪れた獠とミック。ソファに踏ん反り返って猫耳の女の子たちに囲まれる2人、絵になるなぁ。
- というかねこまんまの子猫ちゃんたちのお衣装めちゃんこ可愛かったな~。
- そこに逃げ込んで来る豊と追いかけて来た劔会。ソファの奥に隠れつつも、邪魔されてちょっと不満げな子猫ちゃんたちが可愛い。
- 襲い掛かってくる劔会の幹部たちを、ミリタリーコートのポケットに手を突っ込んだまま次々薙ぎ倒していく獠が格好良すぎ!手を下すまでもない、ってまさにこれ!ブラボー!
- あと拳銃を手に取る度に、さりげなくガンプレイをしてる獠凄くないですか…?タカラジェンヌってガンプレイまで習得するんだ…と感動した。
- 最終的に、依頼通り豊を助け出した獠が報酬である保険金3億円の書面を破るのには痺れた。長生きする理由ができたからこれは必要ないな、てどこまでも格好良い。
- 獠とデートがしたい一心で誘拐騒動を自作自演してしまうアルマ王女。クーデターから逃れるため遥々日本まで来てるんだから、もうちょっと緊張感持って!とツッコみたくなる。
- 獠のミニクーパーに潜んでいたアルマ王女。観念した獠からどこに行きたい?と聞かれて「ディスティニーランド!」と嬉しそうに答えるも、獠のカーナビが勝手に行き先を行きつけの「ピーーーー」に設定してしまう。
- 結局、追ってから逃げたり、速度オーバーで冴子たちに捕まったりしてるうちにすっかり夜に。その代わりにと新宿の夜景をプレゼントする獠、女のツボがわかってるんだよなぁ。
- 夜景をバックにアルマ女王といい雰囲気になる中現れる香に、めちゃくちゃフラグ立ってるから振り返っちゃダメだーーー!と心の中で叫ぶも届かず、アルマ女王からキスをされる姿をバッチリ見てしまう。辛い。
- その上、香が動揺しているところに劔会が現れ、アルマ女王が攫われてしまう。これぞ泣きっ面に蜂。獠からプロ失格だと言われ、さらにショックを受ける香。
- 傷付いた香に近づくミック。一緒にアルマ女王を奪還して獠を見返してやろう!と誘う。策士なミックも素敵やん…。
- 劔会から指定された倉庫では、獠と豊で一足先に劔会と交渉をしていた。そこにミックと現れバズーカをぶっ放す香。100tハンマーといい、腕力が男勝りすぎる。
- アルマ女王救出成功!と思いきや、ミックはユニオン・テオーペから雇われていたスパイで、香を連れ去ってしまう。
- と見せかけて、実はミックは獠から雇われたダブルスパイ。香を獠から引き離し、自分の側に置くことでユニオンから標的にされることを避けたと解釈したのだけれど、これは獠の指示なのかミックの判断なのか。どちらにせよそれは"愛"じゃん…。
- そして獠と仲間達でユニオンのアジトに潜入する前に、銀橋上手で美樹が海坊主に行かないでと縋るシーンで、切実な美樹と男らしい海坊主にグッと来たよね。
- そんな海坊主に「美樹ちゃん泣かせんなよ」とウインクする冴羽獠…格好良すぎて頭を抱えた。
- 全然活躍はしないけど、ちゃんと主題歌と共にキャッツアイが登場するのも良い。
- 獠から「もうこんなに片付けたのか」と声を掛けられ「上演時間てのがあるからな!」とメタ発言で返す海坊主が面白過ぎた。あとバズーカをぶっ放す海坊主の腰の落とし方がやけにリアル。縣くんどこかで研修してきたの?
- そこに突入してくる警察部隊と野上警視総監(奏乃はると)。終始野上3姉妹の前でも総理(の電話)の前でもうだつの上がらない姿を見せていたのに、ここにきて最高権力を見せつけてくれるの最高。
- 解放された香が獠と背中合わせになった瞬間、スクリーンに「CITY HUNTER」の題字が映る演出は胸熱過ぎた。だってオープニングは背中合わせになろうとして獠から肩透かし食らってるんですよ…素晴らしい対比。
- 兄の仇であるジェネラルを追いかける香と、香を追いかける獠とミック。
- ジェネラルを目の前にして拳銃を構える手が震えてしまう香。すると香の背後に槇村兄の亡霊が現れ、「脇を締めろ、ロックオン…今だ!」という兄の声に合わせて発砲する。死んでなお妹の手を取る兄の姿に涙腺が緩む。
- しかしその後「初めて人を殺した…」と香が罪の意識に苛まれている姿を見るに、香の性格で兄の仇とはいえ人を殺してしまったらそうなると獠は予見できただろうし、みすみす香に殺させるようなことをするのか?という疑問も残る。
- 結局、あの場にいた香、獠、ミックの誰がジェネラルを死に至らしめたのかは神のみぞ知る、正しくは齋藤先生のみぞ知るになってしまった。ヲタクは殴り合いの余地を残された訳である。
- 個人的には、香の弾は実はジェネラルに当たっておらず(ないしは致命傷に至らないような場所に当たるよう槇村兄が指示していた)、獠が同時に撃った弾でジェネラルは死んだ説が良いなぁ。物語序盤、香が的めがけて撃った3発はてんでバラバラの方向に当たっていたけど、獠が撃った1発はど真ん中的中だった訳だし…あのシーンを入れた意味をここで見い出すなら可能な解釈かなと思っている。(射撃が得意でない香が、槇村兄のおかげで仕留められたとも解釈できるんですけどね…)
- シティーハンターとして獠の隣に居られないと思い詰める香に、一緒にアメリカに行かないかと誘うミック。ミックは真剣に香を口説き落としに行っているのに、香は獠から離れる手段としてミックの誘いに乗るのは切なすぎる。香は悪くないけど、ミックがあまりに不憫。
- 獠は獠で、香を想うばかりにバディを降りる香を止めないのも切ない。香には穏やかに幸せな暮らしをして欲しいって、それは戦いの前に美樹が海坊主に願ったのと同じことなのよ。それくらい香が好きだってことに、無自覚なのか自覚してて目を背けているのか…本当にじれったい。
- おめかしして海坊主の結婚祝いに喫茶キャッツアイを訪れる獠。それまでずっとカジュアルな装いだったのに、突然のタキシード姿にドキッとする。最高。
- 獠から渡されたプレゼントを開けると、中には猫が入っていたため、海坊主はカウンター下に倒れ込んでしまう。サングラスが外れたまま海坊主が顔を出すと、「サングラス取ったらキラキラ宝塚系なんだな~!」と獠に茶化される。まさかここで笑いを取りに来るとは。声出して笑っちゃった。
- 一人寂しくキャッツアイを後にすると、背後から現れるドレス姿の香。美樹さんたちのお祝いに帰って来たんだもん!という香の照れ隠しに、ならさっさと行け〜と軽口を叩く獠。あぁもう最後までむず痒い。愛おしい。
- CAたちに囲まれたミックが「やれやれ、手の掛かる2人だなぁ(ニュアンス)」とリクライニングから語るは、余りにも神々しかった。火10の覇者こと間宮祥太朗も向井理も驚く見事な当て馬っぷり。アメリカまで一緒に行ったのに、最後はヒロインが本命の元へ行くのをあと押しするなんてどこの花沢類だよ。香がミックを選ばないならわたしがいただきますよの気持ち。
- ラスト、宝塚らしく獠と香が抱きしめ合って終わる…とかじゃなく、獠がお姉さんをナンパしはじめて香が怒って追いかける、という構図で終わるのも良かったな。
Fire Fever!
- 冒頭で朝美絢さんがフッ…と息を吹きかけた瞬間、ステージがパァッと輝いて見えるから凄い。流石は魔法使い。ティンカーベル的な魔法の粉が見えたもん。(幻覚)
- あとパンフレットに「ジャングルガイAが登場。女たちを引き連れ激しく踊る」ってあるの、やっぱり朝美絢に女を侍らせたい欲は演出家の皆様の総意なんだな…と思ったよ。解釈一致。
- オープニングの炎をイメージした衣装やジャングルを模した舞台セットに謎の既視感を覚えたのは、恐らくディズニーシーで上演されていたミスティックリズムのせい。(ミステックリズムが終わったのがもう6年も前という事実に慄いた)
- Fire Fever!のテーマ曲、めちゃくちゃ耳残り良くないですか?1回しか聴いてないのに頭の中でずっと流れてる。
- というか、宝塚のショーのテーマ曲はだいたい1回聞いたらサビを覚えてしまう説。思えば月組ドリチェも宙組デリシューも1回観てサビはもう歌えたもんな。キャッチ―で耳残りの良い曲が当たり前のように毎回用意されている世界、凄すぎる。
- 彩風さん、CITY HUNTERでは三白眼気味だな〜くらいにしか思っていなかったけど、ショーになった途端ギラッギラの三白眼でビックリした。というか本当にさっきまで冴羽獠でした?と困惑するくらい顔つきが違う。全員まとめて抱いてやるよ!って顔してる。
- 希和ちゃんは目が大きくてお肌が真っ白でお人形さんみたい。これは香を演じているの時から思っていた。あと彩風さんと10cm差しかないって本当?と後で驚いたくらい希和ちゃんが小柄に見える。娘役マジック。
- ジョヴァンニ朝美さん。金髪にピンク髪が混ざったざっくりポニーテール姿。髪の毛振り乱してるのが可愛い。あとでこの鬘にはver.違いがあると知り、そういうことしちゃう人(ex.桜木レザン)大好き…と頭を抱えた。
- それにしても、ここでも「誰もが私と恋に堕ちる運命」と女の子を侍らせてる役なの面白過ぎる。いやわかるよ、女の子に囲まれてない朝美絢は本物の朝美絢じゃない!って気持ち。
- ジョヴァンニがあっちこっち目移りした結果、ドンナたちvsフィリアで争い出すドロドロの展開になったため、ジョヴァンニがドンナたちに刺し殺されてしまうのでは…と心配になる。
- そこに扇子で顔を隠したドレス姿の女性?が現れ、ジョヴァンニが口説くとまさかのお父さんでお仕置きをされる展開にクスリ。最強の当て馬ミックにも、情けないナンパ王子にもなれる朝美さん最高。
- 場面が変わり、黒にオレンジのアクセントが入ったスーツ姿にソフト帽姿の男役の登場。衣装の装飾を削ぎ落としてシンプルにすればするほど本人の顔やスタイルの良さが筒抜けで良いんですよ…Fire Fever!で一番好きな衣装はこれかもしれない。
- そんなシンプルイズベストのイケメン集団の中心に現れるのはゴールドのスーツに身を包んだ彩風さん。こんなんもう、コンクリートジャングルを照らす光そのものじゃん、教祖様じゃん…。
- くるっと振り返ってポーズ取るところも彩風さんのお尻の位置が異様に高くてびっくりした。彩風さんの脚が長い話だけでブログ書けそうなくらい脚長~と思ったポイントが無数にある。
- ロケットでは彩風さん以外の男役が上級生もダルマにされていたので目が飛び出しそうになった。観客どころか組子も全員まとめて抱きに行くスタイルの彩風さん格好良すぎ。
- ロケットのお衣装がゴールドにピンクの羽根とフリルで可愛い!黒の帽子は衣装の甘さを抑えるため?それとも髪型バラバラなのを隠すため?
- 朝美さんの麗しいダルマ姿を一目見れて嬉しかったと同時に、2番手男役をダルマにするの流行っているのか…?と野口先生に思いを巡らせる。キキちゃんのだるまもそれはそれは美しかった。
- あとこのあたりでおや?と思ったのだけど、朝美さん出ずっぱりじゃない?体力どうなってるの…?
- パステルグリーンのワンピースを着た希和ちゃんが登場し、語りが始まったところでミュージカルが始まった…!?とビックリする。
- 希和ちゃん演じるブランカの遺された恋人役が、第1幕で槇村兄を演じた綾凰華さんなのは偶然か必然か。第1幕と第2幕で遺される側が逆転するのはズルい。そういうことをされると前世とか考え始めて、勝手に涙腺が緩んでしまう。
- オープニングでは真っ黒な衣装だった彩風さんが、ここでは不死鳥をイメージした真っ赤な衣装なのも素敵でした。ここに不死鳥姿になった希和ちゃんが加わるのも良い。
- このあとの下級生ピッックアップでは、縣~!と呼ばれてにっこにこで踊る縣くんがでっかい犬にしか見えなかった。なるほど、これが噂のモプシー!(違う)
- 冷静に、こんなわんこが第1幕で海坊主演じてたとは思えない。やっぱりとんでもないところだ宝塚…。
- そしてこの後シルバーの燕尾服に身を包んだ男役の群舞が始まるわけですが、そこでなぜか朝美絢さんからロックオン"される"という事件が発生。
- 白状すると、この日10倍率の双眼鏡(オペラグラスと呼ぶにはちょっとゴツい)を持参していまして、第1幕からちょこちょこ朝美さんを双眼鏡で追いかけていたんですね。それで群舞の時も朝美さんを見ていたら、体感5秒ほど双眼鏡越しにじっと見つめられ、更に目を離す直前に朝美さんの口角がフッと上がったんですよ、「はい、堕ちた」と言わんばかりに。
- あまりの出来事に、思わず双眼鏡を持つ手が震えてしまった。団扇もペンラもないのに、こんなことあるんや…としばし放心状態だったので、デュエダンが始まるまでの間の記憶はかなりおぼろげ。
- でもさききわデュエダンのあまりの美しさにハッと意識が戻った。
- それにしてもデュエダンのお衣装はキラキラしていればしているほど良いですね…2人のために星屑が舞い降りてきたような眩いお衣装でとっても素敵でした。
- 観劇直後にTwitterでも呟いたのだけど、希和ちゃんを見つめる彩風さんの瞳が本当に優しくて。それまでは観客に向けたギラギラした瞳だったのに、デュエットダンスではその瞳に希和ちゃんしか映っていなくて、完全に2人の世界に入り込んでいるのが良かった。そしてそれを固唾を呑んで見つめる観客の図。最高。
- さききわが素敵すぎてデュエダン終わりに静かに涙が流れた。
おわりに
今回で完全に朝美絢さんに堕ちたので、次回公演からはソラカズキと共に応援させていただきたいと思います…また色々お勉強せねば。
とか言いながら華麗に追いチケをキメたので、早速今週末雪組を浴びてきま〜す!(ダブルピース)