'21雪組『CITY HUNTER|Fire Fever!』10月23日ソワレの記録

早速2回目の観劇に行って来ました。前回はCHのキャラクターと作品の構成を頭に叩き込むのに一生懸命になりすぎて泣く余裕が全く無かったですが、今回は主に槇村兄に感情移入して最後は号泣。

2回目で新たに気付いたことと共に、副題の『盗まれたXYZ』の意味も自分なりに考察してみたので書き残したいと思う。1回目の観劇レポはこちら。

 

今回の座席はB席上手側。前回はありがたいことに1階8列目ドセンでステージを間近に楽しませていただいたので、今回は舞台全体が見渡せる2階席に。それにしても宝塚の劇場は2階席でも観やすくて本当に素晴らしい…。

 

以下ネタバレ注意。

 

 

副題の『盗まれたXYZ』とは?
  • CITY HUNTERにおける"XYZ"は依頼人からの合図であることから、副題の『盗まれたXYZ』を単純に言い換えると「盗まれた依頼人」になる。
  • 確かに、獠に護衛を依頼したアルマ女王が拐われてしまったり、劇中歌『WONDERLAND』で ♪気付かないふりしてるの?私からあなたへのXYZ〜 と獠に向けて歌っていた香がミックの手を取り獠のもとを去ってしまったりするので、それでも意味が通らないことはない。しかし、それだと劇中で出てくるキーワードと最後の依頼が回収されない。
  • 劇中では冒頭から「ハッピーエンド」というキーワードが香を中心に繰り返し出てくる。そして劇中最後の依頼人は槇村兄であり、その内容は「妹を幸せにしてくれ」というもの。
  • 実際、幕が開いてからというもの香はずっと悩み続けている。兄の死、獠とのどうにもならない距離感、スイーパーとしての失態、人を殺めてしまったという後悔…いつも明るく振る舞っている香だが、終始幸せとは言い難い状況。
  • つまり、『盗まれたXYZ』は『盗まれた香の幸せ』と言い換えられるのではないだろうか。
  • 槇村兄からの依頼を獠は面倒臭がるが断らない。これから獠が香の幸せを取り返す(=香を幸せにする)兆しが見えたところで物語の幕が閉じる……こんなん出ましたけど〜!(まぁそんな考え方もあるよね、くらいに思っていただければ)

 

2回目で気付いたところ

CITY HUNTER

  • ジェネラルに撃たれた槇村兄が下手花道でせり下がって行くところ、スポットライトが細くなっていくタイミングでフッと天を仰ぐ槇村兄。あまりにも美しく清らかな表情で目を瞑るので、小さく「ヒュッ」と息が漏れてしまった。わたしが殺されかけている。
  • 暗転してもせり下がって行く槇村兄をガン見していたせいで、ベッドで並んで眠る獠と香の表情をすっかり見そびれてしまった。(1階席からだとそれが見えなくて2階席で取ったのに)
  • 香が街でビラ配りをしているところ、後ろで槇村兄が竜神さやか(花束ゆめ)から猫耳を付けられ、街の人たちから「猫耳だけ浮いてる〜!」という反応をされながらにゃんにゃんとポーズを決めていて可愛かった。
  • というか、幽霊の槇村兄に猫耳を付けられる竜神さやかは霊能力者なの?視えてるってことよね??と謎が深まった。
  • このビラ配りのシーンと、アルマ女王が空港でペペの背中に獠からのメッセージが貼ってあると気づくシーンで、それぞれに北条先生のイラストが描かれているの細かいな〜!と思った。双眼鏡がないと絶対に見えない。

 

  • 冴子からアルマ女王の護衛を依頼された獠がアルマ女王の歳を聞いて「あと1歳…」としょんぼりていたのとっても可愛かったのだけど、ここって毎回同じ返しなのでしょうか?返しが前回と違うように感じたけど、気のせいかもしれない。
  • 1階席からだと冴子の深いスリットばかりに目が行くけど、2階席からだと冴子の谷間にばかり目がいってしまう。どこの席からでも悩殺してくる冴子たん最高。
  • あと、アルマ女王の潜伏先のソファで獠に抱きつかれながら冴子が何度も脚を組み替えるのだけど、2階席からの方がよりドキドキ感凄かった…あんなにセクシーなのに下品じゃないのは彩みちるさんの品の良さが成せる技。
  • 織田が「レインボーブリッジが封鎖できません!」と言って冴子がツッコむところ、前回は「ドラマの観すぎよ」だったけど、今回は「仕事しろ」だった。

 

  • 中盤、ミックが今回日本に来た理由の1つは香を落とすことだよ、と「お前にマジ」モードに入りかけたところで、獠が真剣な表情でやめとけ、と忠告したあとパッと表情を変えて「親友の不幸は見たくない〜」とおちゃらけ、香から引き剥がしてねこまんまに連れて行くの…ねぇもうそれはさぁ!好きじゃん!!!と震えた。彩風さんの表情管理が最高すぎる。
  • あとねこまんまのソファで獠とミックが子猫ちゃんたちに囲まれているとき、獠の膝の間に入ってにゃんにゃん甘えてる子がめっっちゃ可愛かったんですけど、お名前わかる方いたら教えてください…。
  • 2回目だったからか『WONDERLAND』の歌詞がスッと入ってきて泣けた…獠は新宿をワンダーランドと呼び、香は獠をワンダーランドと呼ぶのめちゃくちゃエモい…香にとっては獠が世界そのもので、獠にとっては香がいる新宿が世界なんでしょ……(語彙喪失)

 

  • 獠と香のキスシーン(未遂)をキャッキャしながら見守る皆の中に、拳をギュッと握りしめ表情を強ばらせた槇村兄がいるのめちゃくちゃ面白い。
  • そして槇村兄が冴子を抱きしめながら頭ポンとするところで涙が溢れて止まらなかった…。ずっと妹を心配して近くにいた槇村兄が、妹の幸せを確信できたから最後に冴子へ愛を伝えに行くのは狡い。泣かない方がおかしいのよ。
  • 周りの席の方々は香が怒って獠を追いかける姿を微笑ましく観ている感じだったのに、1人でぐしゃぐしゃに泣いてたら終わって明転したのでちょっと恥ずかしかった。

 

Fire Fever!

  • アラベスクのさききわの白地に黒いキラキラ刺繍のお衣装とっても好きだ…なぜか前回記憶がすっ飛んでいたのでしっかり目に焼き付けた。
  • 下級生ピックアップでセンターにいる縣くんを観ながら、ふと踊り方がラウールっぽいなと思った。脚が長いから軸が上の方にある感じとでも言うのかな。とりあえず脚を持て余してるなと思った。
  • 雪組さん、脚長の民多くない?(たぶんそれ宙組でも月組でも言ってる)
  • デュエダンの最後、銀橋中央で希和ちゃんの手を取り自分の左胸に当てる彩風さんがあまりにも優しい顔をするので、「俺の胸の高鳴り、聞こえる?」と勝手にアテレコしてしまった。
  • そのあとすぐ希和ちゃんが微笑みながらもう一つの手も彩風さんの胸に当てる仕草がとても愛おしかった。ふたりの周りにふわっと柔らかな光が差し込むような空気感。さききわ尊い
  • デュエダンって表情と仕草からふたりの関係性が垣間見えて、100組いれば100通りの良さがあって本当に素晴らしい。