『ブライトン・ビーチ回顧録』9月22日の記録

ジャニヲタ15年目にして、自分の誕生日に現場に行くという夢を遂に叶えました。全てはチケットを当ててくれた勝利担の妹のおかげ。合掌。

今回座席は1階H列上手側だったのですが、「もしかして勝利くん、わたしのこと好きだったりします???」と図々しい勘違いをしそうになるくらい何度も目が合いました。生まれて来て良かった〜〜〜!もう妹に足を向けて眠れない。

以下、あらすじと感想。ネタバレ注意。

 

 

あらすじ

ニューヨーク州ブルックリン地区にあるブライトン・ビーチで暮らす14歳のユダヤ系の少年ユージンと、その家族の物語。世界恐慌真っ只中、第二次世界大戦の足音が聞こえる時代に、貧しくも懸命に生きる一家を描いている。

『ブライトンビーチ・回顧録(原題:Brighton Beach Memoirs)』はブロードウェイを代表する喜劇作家のニール・サイモン(1927-2018)の少年時代を描いた自叙伝で、初演は83年。

 

 

印象的なシーンと感想

  • 入場するとすでに舞台の幕は上がっており、舞台上にはまるで "シルバニアファミリー 赤い屋根の大きなお家" を等身大にしたかのような、精巧な二階建てのセットがそびえ立っていた。心の中の幼女、大喜び。
  • 1階は下手から玄関、ダイニング、リビング。リビングの手前にある階段を上ると、手前(上手)からノーラとモーリーの部屋、バスルーム、ユージンとスタンリーの部屋という造り。セットチェンジないので各部屋の小物も細部まで細かく作り込まれていて、開演前の時点で既に相当楽しい。
  • 開演ベルの代わりにドイツ語の軍事放送が流れ出す。1937年当時はヒトラー政権下であることから、ヒトラーの演説か?

 

  • 上手からニューヨーク・ヤンキースの帽子を被ったユージン(佐藤勝利)が登場。庭のある下手へ走って行くと、独り野球実況ををマネしながら壁当てキャッチボールをして遊ぶ。
  • ダイニングにはユージンの母のケイト(松下由樹)と叔母のブランチ(須藤理彩)の姿が。目の悪いブランチがいつまでもミシンで作業をしているのをたしなめたり、壁当てをするユージンにうるさいからもうやめなさい!と叱ったりと忙しい。ザ・お母さん。
  • リビングでは従妹のローリー(岩田華怜)がソファでくつろいでいる。病気がちなローリーは家の手伝いを頼まれることもなく、読書をして過ごしていた。
  • 喘息、癌、高血圧、など病名を全て小声で言うユージン、可愛いね。

 

  • 従姉のノーラ(川島海荷)が上機嫌な様子で帰宅するなり、ユージンに「ただいま、ハンサムな私の従弟!」と言いながらハグをする。
  • セクシーに囲まれていると勝利くんをハム太郎サイズと錯覚しがちなのだけど、背伸びをした川島海荷ちゃんよりもずっと身長が高いのを目の当たりにして、勝利も男だったんだね…とめちゃくちゃにときめいてしまった。
  • 調べたところ、川島海荷ちゃんの身長は155cmらしい。16cm差、最高やん…と思ったら、聡ちゃんとマリウスも16cm差だと気付く。聡マリは宇宙。
  • そしてノーラに抱き着かれたユージンは「胸が当たった~!」と自分の肩を抱いて大はしゃぎ。あまりの可愛さに眩暈がした。
  • 勝利くんが『ブライトン・ビーチ回顧録』の主演に決定したというニュースが出た時は、「第二次世界大戦前夜、野球、セックス、勉強・・・揺れ動く多感な少年期の想い出と~」というあらすじを読んで、セックス!!?と慌てふためいたものだが、な~るほどこういう感じね!と安心。

 

  • ライ麦パンと1/4ポンドのバターを買いに走らされるユージン。「昼にも1/4ポンドのバターを買いに行ったばかりだよ、一度に1/2ポンド買えば良いのに!」とケイトに意見するも、「夕飯を作る前に家が火事になったらもったいないでしょう!」と返される。クスっと笑えるシーンの中からも、少しも無駄にできないこの家の貧しさが伝わる。
  • お遣いの帰りにいつもより早く仕事から帰ってきた兄のスタンリー(入野自由)に会ったユージンは、同僚を庇ったばかりに明日の朝までに社長に詫び状を書かないとクビになると打ち明けられる。
  • 入野自由さんの出演しているアニメ作品は数多観てきたけれど、お芝居を観るのは初めてだったので演技力の高さに改めて惚れ惚れしてしまった。18歳のお兄ちゃんにしか見えないけど、実際は33歳という…凄いすぎる。
  • あと、ユージンがライ麦パンで庭先のバケツにタッチダウンをキメるシーンがあったのは、入野自由さんがアイシールド21で主人公・小早川瀬那役だったから?とか変に勘ぐってしまった。原作通りだったらごめんなさい。

 

  • その後ユージンが帽子を脱ぐと後ろ髪が一束ぴょんと跳ねていて、キッチン奥に捌けるまでの間ずっとぴょんぴょんさせてた。可愛い。
  • 大きな段ボールを2つ抱えて帰ってきた父のジャック(神保悟志)を、玄関先まで迎えに行くユージン。文句言いながらもお遣いには毎回行くし、重たい荷物も持ってあげるし、グラスに水を注いで持っていってあげるのも優しい。
  • あと重そうに荷物を運ぶ演技選手権があったら勝利が優勝です。

 

  • 掛け持ちしていた仕事先で突然解雇され不機嫌なジャックに、クビの危機にあることを打ち明けたいスタンリーと、ブロードウェイのプロデューサーから声を掛けられオーディションを受けて良いか相談したいノーラ。
  • 食卓が重苦しい雰囲気なのをいいことに、ユージンはわざとナプキンを何度も落としてはノーラの脚を覗き見たり、大嫌いなレバーをマッシュポテトの下に隠して事なきを得ようとする。一家のムードメーカー、良い仕事っぷり。

 

  • 兄弟部屋では夢精とわからないまま夢精を体験したことを話すユージンに、スタンリーがマスターベーションについて教える。
  • 大学生なんてマスかいてばっかりなんだぜ!とか、女の子は男の5倍もするんだぜ!とか、あることないこと教えるスタンリー。
  • それを聞いたユージンは、「自分が女の子だったらずっとおっぱいを触れるのにな〜」と目をキラキラさせながら自分の胸を揉みしだく。
  • 「女の子のやり方を教えて、紙とペンならあるよ!クレヨンの方が良い?」と矢継ぎ早にお願いするユージンに、遂には今それどころじゃない、明日仕事をやめるかが掛かってるんだ!と怒るスタンリー。正論です。
  • しばらく下品な話題が続くのだけど、ふたりがやり取りしてると嫌な感じがしないから不思議。

 

  • バスルームでユージンがおもむろにズボンを下ろし始めた時は驚いて目をかっぴらいてしまった。白い下着を穿いたまま便器に跨り一安心。
  • しかしその後ノーラに扉を開けられてしまい、咄嗟にバスカーテンで隠しながら「わー!扉閉めてー!!!」とユージン絶叫。叫ぶ方、逆では…?
  • 扉が閉まった途端、慌ててズボンを履いて2段ベッドに駆け込み「ノーラに便器に跨ってるところ見られちゃった…もう死にたい…」と枕に顔を埋めたまま、手で枕をボスボス叩く。えーんユージンがずっと可愛いよ〜〜〜。

 

  • 結局、お母さんの意見が聞きたいというノーラに対し、ジャックと話すように言ったり、ジャックは何て言ったの?と最後まで娘の将来に関わる判断を義兄に委ねるブランチには呆れてしまった。母親という自覚があまりにも乏しい。
  • 一方のノーラは従兄弟の家にお世話になっている現状からどうやったら抜け出せるのか、子どもなりに一生懸命考えているのが泣ける。親が不甲斐ないばかりに、子が歳不相応にしっかりしてしまう典型だと思った。ノーラ、幸せになるんだよ…。
  • ブランチとは対照的に、ジャックはスタンリーからクビになるかも知れない経緯を打ち明けられ、息子の信念は認めた上で、社長に詫び状を書く様に説得する。スタンリーの尊厳を守りながら、正しいことと正しくないことをきちんと説けるジャックは良き父だなぁと思った。
  • そうして、明日までに詫び状を書くことになったスタンリーは、成績優秀なユージンに代筆を頼む。ユージンは代筆する代わりに、ノーラの裸がどんな風だったか教えて!と興味津々。スタンリーが説明し始めると、「もっとゆっくり!」と詳しく聞き出すうちに暗転、第一幕終わり。

 

  • 第二幕冒頭、ユージンがリビングのソファ横にあるビーチチェア様の椅子にサスペンダー姿で寝転んでいるのだけど、馬鹿みたいに近くてドキドキする。
  • ユージンがリビングにいるときは大体目が合ってる気がしたので、上手前方席で大当たり。逆にユージンが2階の2段ベッドで寝転んでいる時はほぼ見えないので、横になってる姿も観察するなら2階下手側が良さそう。

 

  • ジャックから4人分のアイスを買ってくる様に言われ、ベストを着に部屋に行くユージン。外出する時はちゃんとベストを着るの、可愛いね〜。
  • そしてユージーンとローリーが1ドルを握りしめてアイスを買いに出掛ける。(当分帰って来ない)

 

  • お向かいの男性とディナーを食べに出掛けるためにおめかしをするブランチ。ケイトがブランチにタクシー代に5ドルを持たせるため、スタンリーのお給料を受け取りに行く。
  • しかしスタンリーは病気で休業中の父の分も稼ごうと参加したポーカーで、給料17ドルを全部スってしまっていた。

 

  • リビングに戻ったケイトは、ショックで泣き出してしまう。そこに無神経にもどうしたの、と声を掛けるブランチ。ふたりは言い争いになってしまう。
  • 義兄のジャックと甥のスタンリーの稼ぎで自分と娘2人の面倒を見てもらっている立場のブランチが、「ジャックが倒れたのはわたしのせいだって言うの!?」とケイトを責める姿には絶句。
  • 挙句、今すぐ出て行って友達の家から仕事を探します、仕事が見つかったら子どもたちを迎えに来ますってあまりにも考えなしだし無責任過ぎない…?
  • 最終的にわたしが言い過ぎたわ、出て行く必要なんてないと折れるケイト、どこまでもお姉ちゃんなんだよな〜〜と感心してしまった。

 

  • 一方、スタンリーは今回のけじめとして家を出て行き、陸軍へ入隊することを決意。セーターや上着を着れるだけ着て野宿に備える。無一文のスタンリーは、ユージンからなけなしの貯金を分けて貰う。
  • ユージンの宝物入れには貯金と一緒にスタンリーが学校で貰った金メダルも入っていた。スタンリーにとってはガラクタでも、ユージンにとっては宝物。ユージンが兄を心から尊敬していることが伝わるシーン。
  • 成績優秀なユージンに、お前は大学に出て作家になるんだ、俺みたいに人でなしにはなるなよ。いいな?と言うスタンリーに、「お兄ちゃんは人でなしじゃないよ」と返すユージン。互いを想い合う兄弟に泣けてしまう。

 

  • それから数日後、「お遣いオリンピック優勝です!」と元気に家に帰ってくるユージン。帰ってくるなりケイトから声を掛けられ、「今度は小麦を小匙一杯だけ頼む気?」と軽口を叩く。
  • するとそこに、スタンリーが帰ってくる。結局スタンリーは軍に入隊するのを思いとどまっていた。スタンリーが帰ってきて嬉しそうなユージンとケイト。
  • スタンリーがジャックに謝罪をすると、ジャックの兄は軍人で戦死したこと、だからスタンリーが入隊しなくて安堵したこと、ユージンはお前を尊敬しているから大切にしてあげて欲しいことを伝える。そして今夜はポーカーのやり方を教えてやろうと言うジャック。ジャックはどこまでも息子の尊厳を守るのだなぁと、心があたたかくなった。
  • スタンリーからこっそりフランス人女性のヌード写真を貰ったユージンは、初めて見た女性の裸に大興奮。
  • 2段ベッドの上で仁王立ちになり、「黄金に輝くヒマラヤの宮殿…!」と叫ぶユージン。暗転して行く中、金色に照らされるユージンがシュール過ぎた。

 

  • カーテンコールは3回。毎回子どもたち4人が2階から出て来て、2階へ帰って行くのが可愛かったな〜。わたしなら息が上がってしまう。
  • カーテンコールの時には14歳のユージンの姿はなく、コンサート会場でファンサ団扇にペコペコしてる佐藤勝利くんがいた。3回目はお手振りしてくれて、思わずわたしも手を振り返してしまったよね。世界一可愛いよ、勝利!!!

 

 

おまけ

カーテンコールが終わり席に座る際、自席のすぐ後ろにあった出入り口に向かう聡ちゃんを目撃。サラッサラの黒髪、黒マスク、グレー系のチェックのセットアップ姿でした。間近に見た聡ちゃんはステージで観たよりずっと華奢で、いっぱい食べるのよ…!と母性が爆発してしまった。『赤シャツ』も無事に終わったことだし、今は好きなものわしわし食べて欲しいな。

『赤シャツ』9月19日マチネの記録

感想が上手くまとまらず、書いては消してを繰り返していたらすっかり時間が掛かってしまい…気付けば今日は大千秋楽。おめでとうございます。

今回は一般発売で何とかチケットが取れたものの…「死の席」と名高いブリリアホール3階最上手席。という訳で、今回はまず座席の話から。

 

 

座席について

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図のグレー部分は売り止めで黒カバーがされていた座席で、自席は図の赤丸。座席の前には謎のバーもあったが、163cmのわたしの視界を遮るほどの高さではなかった。

また、音響もさほど悪くないと感じた。場面転換時の生演奏が籠って聴こえることはなかったし、聡ちゃんがたくあんを咀嚼する音までしっかり聞こえた。

ただ、座席位置が高すぎるので上手側にいる演者が下手側を向いてしまうと表情を見ようにも頭頂部しか見えない瞬間があり、評判が良くないのはこういうことか~と納得。個人的には聡ちゃんのTSU・MU・JIをまじまじ観察できて楽しかったよ。

座席の話はここまでにして、あらすじと考察を。

 

 

あらすじ

今作は、夏目漱石『坊ちゃん』に登場する敵役・赤シャツを主人公に据え、『坊ちゃん』を赤シャツの視点で描いたマキノノゾミ氏の戯曲。初演は2001年。

 

 

印象的なシーンと考察

坊ちゃんの性格も大概?

「親譲りの無鉄砲」を免罪符に考えなしの行動ばかりしている坊ちゃん。裏表はないが、かと言って竹を割ったような性格とは言い難いように思う。例えば、原作『坊ちゃん』の中で赤シャツの第一印象を以下のように語っている。

挨拶をしたうちに教頭のなにがしと云うのが居た。これは文学士だそうだ。文学士と云えば大学の卒業生だからえらい人なんだろう。妙に女のような優しい声を出す人だった。もっとも驚いたのはこの暑いのにフランネルの襯衣を着ている。いくらか薄うすい地には相違なくっても暑いには極ってる。文学士だけにご苦労千万な服装をしたもんだ。しかもそれが赤シャツだから人を馬鹿ばかにしている。あとから聞いたらこの男は年が年中赤シャツを着るんだそうだ。妙な病気があった者だ。当人の説明では赤は身体に薬になるから、衛生のためにわざわざ誂えるんだそうだが、入らざる心配だ。

引用元:夏目漱石 坊っちゃん

  • 自分より学のある人が年中赤シャツを着ているからといって、「人を馬鹿にしている」と感じる人間はかなり少数派ではないだろうか?「妙な病気があった者だ」なんて思う方が気が病んでいそうなものである。
  • 実際、同志社大卒で赤い服しか着ないカズレーザーに対してそんな風に言っている人間を見たことがない。せいぜい「変わってるね」とか「どうして赤ばっかりなんだろう?」とかそんなところだ。
  • だが坊ちゃんは、赴任先の教頭と軽く挨拶を交わしただけでここまで偏見を並べられるのだ。ある意味天才である。文学士であることに何度も触れていることからも、坊ちゃんは学歴コンプレックスが強いことが伺える。
  • 赤シャツの存在自体が疎ましい坊ちゃんからしてみれば、赤シャツが何をしてても気に食わないのだ。だから悪い噂を聞けば鵜呑みにして「ほら、やっぱりな」と一人合点してしまう。

 

赤シャツは策士か、八方美人か

「人の数だけ真実は存在する」とはよく言ったもので、主人公が変われば見える世界も異なる。原作『坊ちゃん』では陰湿な策士として語られていた赤シャツだが、今作『赤シャツ』ではむしろ周囲に翻弄されっぱなしの八方美人として描かれている。

  • 第一場。赤シャツ宅の客間で、5回目となるミューズの会が開かれる。メンバーは赤シャツ(桐山昭史)、うらなりこと古賀先生(吉村卓也)、野だいここと吉川先生(越村友一)、マドンナこと遠山はる子(北香那)。
  • 赤シャツの弟・武右衛門(松島聡)は悪戯っ子で、古賀先生に大きな声で挨拶をして驚かせたり、「良いお天気じゃなくても"ぐーど・もーにんぐ"と言うのはなぜですか?」などと質問をして困らせる。
  • 下女のウシ(高橋ひとみ)や古賀先生の前では、寝転んで駄々をこねたり、きゅるんきゅるんの瞳で見つめてみたり、甘えた声を出してみたりと、子供よりも子供らしい武右衛門。世界一可愛いよ〜!天晴れ!と心の中で聡ちゃんに拍手を送る。
  • 古賀先生が今回、婚約者の前で発表をすると聞いてミューズの会に参加したいと赤シャツにお願いする武右衛門。兄の前では姿勢を正し、表情も一変して大人っぽくなることから、どうやら兄には心を閉ざしているらしいとわかるシーン。赤シャツも武右衛門の参加を許さず、武右衛門はふてくされながら温泉へ出かける。
  • そうして、ミューズの会は予定通り4人で始まる。古賀先生が翻訳『巨人引力』を読み上げようとするも、吉川先生がウシの名前を馬鹿にしてみたり、ウシが客間に入ってきたり、はる子によって遮られたりと、全くその先に進めない。
  • 遂にはる子に促される形で、古賀先生とはる子の婚約が破談になったことを皆に報告し、その場を立ち去る古賀先生。それに対し、早速赤シャツに猛アタックを始めるはる子。もともと親同士が決めた婚約で、古賀家の金銭的な事情で破談になったとは言えあんまりである。
  • 美人なはる子に言い寄られて悪い気がしない赤シャツは、世間体が気になるものの彼女の好意をハッキリと断ることができない。目を閉じ唇をとがらせるはる子に、うっかりキスしそうになっては正気に戻る赤シャツ。そんなやりとりを押し入れで盗み見ていたウシからは、八方美人だと呆れられてしまう。
  • 甘木先生が遊女を攫って逃げたという話を温泉で聞いた武右衛門が慌てて帰ってくる。その話を聞いた赤シャツは胃が痛くなってしまう。赤シャツの身体を心配する武右衛門に、心根は優しい子なんだな…とほっこりしていると、僕も胃が痛くなった!と突然ゲラスイッチが入る武右衛門。どうした。手ぬぐいを振り回しながらゲラゲラ笑い転げる姿は完全におそ松作画だった。
  • 原作『坊ちゃん』では、古賀家の金銭的な理由から婚礼が延びている間に、赤シャツの方からマドンナに言い寄り手懐けてしまったと語られている。しかしこれは坊ちゃんが下宿先のお婆さんから聞いた噂話に過ぎず、坊ちゃんとマドンナの間に面識はない。

 

  • 第二場。山嵐こと堀田先生(神農直隆)の昇進祝いに角屋を訪れた赤シャツは、新たに赴任して来る坊ちゃんの面倒を見て欲しいと堀田先生に頼む。
  • 赤シャツは甘木先生の行動を教師あるまじきと恥じるが、堀田先生は遊女となってしまった幼なじみを救うべく攫った甘木先生は男らしいと称賛する。
  • するとそこに、赤シャツと馴染みの芸者である小鈴(桜咲彩花)が訪れ、ロシア人捕虜のお座敷に呼ばれているが、ロシアとの戦いで戦死した兄を想うと舞えないと言う。小鈴にお金は僕が払う、舞わなくて良いと優しくする赤シャツに対し、あなたは舞うべきだと諭す堀田先生。赤シャツにべったりだった小鈴は一変、男らしい堀田先生に惚れてしまう。
  • 堀田先生に小鈴と馴染みであることを知られたくない赤シャツであったが、小鈴が察することなくベタベタするもんだからバレてしまった上に、最終的に赤シャツが袖にされる。面目丸潰れとはまさにこのこと。あまりにも赤シャツが不憫でびっくりした。
  • びっくりといえば小鈴役の桜咲彩花さんの透明感にも驚いた。そして圧倒的に所作が美しい。ここでも元タカラジェンヌの美しさにうっとり。

 

  • 第三場。赤シャツの書斎で大量のイナゴを逃がしてしまい、慌てて捕まえる武右衛門と手伝うウシ。床を這ってイナゴを捕まえている画がなんだか微笑ましい。赤シャツにイナゴを放したことがバレそうになって慌てふためく武右衛門は、やっぱり作画がおそ松だった。もうずっと可愛い。
  • 武右衛門がイナゴを無事に回収し終え出掛けると、入れ違いに古賀先生が訪ねて来る。赤シャツは古賀先生に、給与交渉が失敗したことを詫び、今より給与の高い延岡への転任案が出たが、赤シャツはこれを勧めなかった。しかし今もはる子のことを好いている古賀先生は、はる子の近くにいることが辛いと自ら延岡行きを志願する。赤シャツは古賀先生を引き留めるが、古賀先生の意思は固かった。
  • そして古賀先生は、先日のミューズの会で披露するはずだった『巨人引力』と翻訳した詩を赤シャツに渡して去る。引力を巨人の力に例えたその詩を、翻弄される自分の姿と重ねる赤シャツ。
  • 原作『坊ちゃん』では、赤シャツが古賀先生の意思とは関係なく延岡への赴任を決めてしまったとされているが、これも坊ちゃんが下宿先のお婆さんから聞いた噂話に過ぎない。坊ちゃんがこの件を赤シャツに問い正すと「下宿屋の婆さんの云う事は信ずるが、教頭の云う事は信じないと云うように聞える」と返される。ど正論。

 

  • 第四場。古賀先生の送別会で居たたまれなくなった赤シャツは、途中で抜け出し独り居間で涙を流していた。それに気付き声を掛けるウシ。
  • するとそこに、泥酔した吉川先生が小鈴を連れて訪ねて来る。夜分に上司の家を訪ねて来たばかりか、書斎に隠している酒を持って来いとウシを顎で遣い、終いには居間で寝始める吉川先生。こんな部下に四六時中付きまとわれながら、邪険にもできない赤シャツには同情する。
  • そして小鈴は赤シャツに先日の礼を言う。ここで、実はウシも息子を戦争で亡くしていることが明かされ、赤シャツは戦死したふたりの家族に対し敬意を示して頭を下げるのであった。
  • その様子を覗き見ていた武右衛門は、徴兵忌避をした赤シャツがふたりに頭を下げる資格はない!と赤シャツに飛びかかる。
  • 馬乗りになって赤シャツの胸を何度も殴る武右衛門だが、漫画だったら確実に「ポカポカポカポカ」という擬音が書き込まれるような、力のない子供のパンチだった。23歳が演じているとは到底思えない、そこには大人には敵わない小さな中学生の男の子がいた。
  • 武右衛門はまだ9歳の頃、赤シャツが徴兵忌避をした卑怯者だという噂を友達から聞かされる。赤シャツを尊敬していた武右衛門だったが、その噂が真実と知って以降は兄を軽蔑し、遂には陸軍幼年学校への進学を志願するようになっていた。

 

  • 第五場。四国新聞に堀田先生が生徒の喧嘩を堀扇動したという記事が載ったため、校長(おかやまはじめ)は武右衛門を校長室に呼び出し事情を聞く。
  • 武右衛門はほんの悪戯心で堀田先生を喧嘩に巻き込んだだけで、こんな大事になるとは思ってもなかった。しかし当の堀田先生は、赤シャツが弟の武右衛門を使って自分を陥れたのだと思い込む。
  • 堀田先生を慕っていた武右衛門が、堀田先生からは兄の手下だと思われていることを知ったら悲しむだろうな…とわたしまで悲しくなってしまった。堀田先生が一方的に赤シャツを嫌っていることは100歩譲って良いとして(良くはないが)、自分を慕ってよく遊びに来てくれていた生徒のことを何一つ理解していないのは教師としてどうなんだ。
  • 赤シャツはその記事を書いた福地記者(矢柴俊博)に記事を取り下げるよう交渉するも失敗、誰かが責任を取って辞めなくてはいけなくなってしまう。赤シャツは自分の弟が発端なので自ら責任を取ろうとするが、校長はこれを認めず、結局堀田先生が辞めることになる。

 

  • 第六場。武右衛門が朝食を食べているところに、小鈴が訪ねてくる。昨晩角屋に泊まった赤シャツが、明け方坊ちゃんと堀田先生に襲われたと聞き、心配で訪ねて来たのだった。しかし当の赤シャツはまだ帰ってきていない。そして小鈴は昨晩、赤シャツからプロポーズされたことを打ち明ける。
  • 話を聞きながら朝食を食べ進める武右衛門。白米とたくあんがまさかの本物で、もぐもぐ、ポリポリ、という聡ちゃんの生ASMRを楽しめてしまった。(圧倒的感謝ッ…!)
  • そこに、全身ボロボロの赤シャツが帰ってくる。こんな時間まで何をしていたのか尋ねると、遠山家に出向いて婚約して来たと答える。昨日の今日で何をやっているんだと呆れ返る武右衛門とウシ。
  • そして赤シャツは武右衛門に、陸軍幼年学校に入学できるよう校長に口利きして貰ったこと、父親の遺産を半分やるからそれっきりもう面倒を見るつもりはないことを話す。
  • 案の定ここで武右衛門はぶすくれるのだが、あんな騒動を起こして自宅謹慎処分になった上に、成績も良くない弟のため、赤シャツが頭を下げてくれたことに本来なら感謝するべきなのだ。
  • 小鈴がお妾さんでもいいから傍に置いて欲しいと赤シャツに懇願すると、はる子と婚約したのは嘘だと明かす。はる子は赤シャツの文学士という肩書きに惚れていただけで、今は別の男にご執心だった。
  • 赤シャツは「50年後、100年後はきっと僕のような人間ばかりになる」「そんな世界は嫌だなぁ」とぽつりぽつりと呟きながら涙を流す。
  • 赤シャツが何故こんなにも回りくどい事をしたのかは最後まで明かされていないが、人にいい顔をして生きることに疲れ果て、全てを清算しようとしたのではないかと思った。敢えて人から嫌われるような言動を取ることで、人を遠ざけようとしているように映った。しかし小鈴だけは、そんな赤シャツにそっと寄り添ってあげるのだった。

 

男らしくあれ、の呪い

『坊ちゃん』でも『赤シャツ』でも、赤シャツは周囲から「男らしくない」「女の腐ったような奴だ」などと詰られ続ける。

  • 逆に、赤シャツと対立関係にある坊ちゃん・堀田先生・武右衛門は「男らしい」の象徴として描かれている。
  • 3人とも「自分の道を信じ、人の顔色を伺わず、思い立ったら即行動に移す人」であるが、言い換えれば「思い込みが激しく、聞く耳を持たず、後先考えず暴力も厭わない人」なのである。
  • そんな3人を最後まで好意的に思っている赤シャツは、「男らしさ」というものに並々ならぬ憧れがある。
  • ラストシーンの「50年後、100年後はきっと僕のような人間ばかりになる」「そんな世界は嫌だなぁ」という台詞は、男らしい人間が生きづらくなっていく世界を憂いているとも取れるし、死ぬまで男らしくなれず他人の顔色を伺ってしまうのだろうかという赤シャツ自身の絶望にも取れる。
  • 個人的には思慮深い赤シャツのような人間ばかりの世の中であって欲しいと思うのだが、それはもうこの世が『坊ちゃん』から100年後の世界で、坊ちゃんのような人間は殆ど絶滅してしまったからなのかもしれない。

 

以上、赤シャツの観劇レポでした。

この日のソワレはけんしょりが見学に来ていたそうで、惜しかった〜!と思ったのも束の間、その3日後にブライトン・ビーチ回顧録を観に行ったら聡ちゃんと観劇被りをするミラクルが起きました。詳しくはまた次回。

『スタンディングオベーション』8月21日マチネの記録

2回目のスタオベ観劇で1回目では気付かなかったところや、公演毎のアドリブがわかったので、今回はそのまとめ。1回目の感想はこちらをご覧ください。

今回の座席は1階T列上手。前回2階K列下手と一番後ろの席だったので、当たり前だけど景色が全然違う!1階席はI列以降でしっかり傾斜があるのでかなり見易かった。

 

 

2回目で気付いたところ

  • 開演前の袖に刑事ふたりが来て公演を中止にするよう話しているところで、下手袖から顔だけ出して様子を伺う誠也(ジェシー)。段々と身体を出してきて、最終的に左半身を全部出して舞台側に大きく逸らしていたのは可愛かった。前回は舞台中央を双眼鏡で覗いていたのですっかり見逃していた。
  • 騒ぎになっているところにすぐには入って行かず遠巻きに様子を伺っている誠也を見て、まだ共演者やスタッフと距離を縮めきれていないのかな~とちょっと心配になってしまった。頑張れ誠也!

 

  • 吉川プロデューサー(有川マコト)に連れられ、女性係員に扮した陣内警部(寺脇康文)と加賀美(牧田哲也)が1階客席通路を通るところ。中央下手側扉(L3)から登場し、通路をまっすぐ通ってステージ付近まで移動。前に進みながら、陣内警部が列を確認しながら「U」「T」と体でアルファベットを表現したり、前方席(H列あたり?)で空席にダイブしたり、誘導灯をペンライトに見立てて誠也に手を振ってみたり、最前列に寝そべってシンクロナイズドスイミングの如く綺麗に片脚上げをしてみたりと、かなり自由だった。
  • 2階最後列からだとステージ付近まで来てくれないことには様子がわからなかったので、今回見れて良かった。それにしても、こんなに通路を動き回られたら否が応でもそっちを見ちゃうね。笑

 

  • 前回観てから2週間空いたのもあると思うのだけど、1回目よりもジョージ二世の凄みが増しているように感じた…!あとは杖を使って歩く姿も、より"老人っぽい"動きになっていたような。公演中に進化していくジェシーと誠也が重なって素晴らしかった。
  • アドリブのテンポ感がとても良くて、カンパニーの関係性の良さを感じる。陣内警部役の寺脇さんと息ぴったりなジェシーくんにヲタクにこにこ。

 

 

公演毎のアドリブ

加賀美のパンツの柄と舞踏会シーンで踊るダンス

  • 7日昼:緑とオレンジの柄パンツ、ソーラン節
  • 21日昼:白地に赤のハート柄のパンツ、盆踊り

21日はパンイチで上手に捌けていく加賀美に、誠也が「キュンです」と指ハート。ハート柄だとキュンですしてくれるの可愛すぎる。

 

誠也がトランシーバーでSATに一言

  • 7日昼:SATの皆さん、サッとやっちゃって!
  • 21日昼:SATの皆さん、わっしょい!

21日はそのあと陣内警部と向かい合って腕組みをし、ふたりでわっしょい!

そして「セクシー誠!セクシー誠也!」とセクシーポーズをキメる誠也。もしや…と思ったらなんと中島健人くんが見学に来ていた。都合の良い脳味噌なので、広めのソーシャルディスタンスを空けた自担との観劇デートってことにしました。Ahahaha

 

カーテンコール後、上手袖での一言

  • 7日昼:『マスカラ』が8月11日に発売です。よろしくね~!
  • 21日昼:手洗いうがいしっかりね。昨日の音楽番組見てくれた人〜?(挙手)格好良かったよって人〜?(挙手)ありがとうございます!じゃ、弁当食べてきま〜す。

カーテンコールで毎回一言話してくれるの珍しい!毎公演特別感があって嬉しいね。

 

 

以上、2回目まとめでした。

『スタンディングオベーション』8月7日マチネの記録

本日8月11日はSixTONESの5thシングル『マスカラ』の発売日!ちょ〜格好良いからMV貼っちゃうもんね。

じわじわとSixTONES沼に落ち、ちゃっかりFC入会も済ませたわたくし、ご縁あってジェシーくん主演の『スタンディングオベーション』を観劇してきました。

座席は2階K列(最後列)だったのだけど、びっくりするくらい急勾配なおかげでステージとの直線距離はかなり近いように感じた。赤坂ACTシアター様様です。

 

以下、あらすじと感想。ネタバレ注意。

あらすじ

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チケットを発売すれば2秒で完売の超売れっ子アイドル・鳴島誠也(ジェシー)の初主演舞台『GEORGEⅡ』の開演5分前、永田町で幹事長を刺殺し逃走中の犯人が客席に紛れ込んでいるとの情報が入る。終演までに無事犯人を見つけることができるのか、犯人はなぜ犯行後に劇場を訪れたのか…。

今作は赤坂ACTシアターで『GEORGEⅡ』が上演されている設定なので、会場内に『GEORGEⅡ』のポスター(出演者やプロデューサー名も全て役名)があったり、パンフレットもヴィンテージ風のカバーは『GEORGEⅡ』、カバーを外すと『スタンディングオベーション』になるというこだわりっぷり。

 

印象的なシーンと感想

  • 冒頭、いきなりカーテンコールのシーンから始まる。上手から鳴島誠也が登場し0番に着くとキャスト全員で一礼。すると誠也にだけスポットライトが当たり、”スタンディングオベーションをする人”について語りだす。
  • 一番最初に立ち上がるのは場違いに団扇やペンライトを持っていたりする僕のファン、で今作は当て書きだと察する。(実際そんな非常識なことをするジャニヲタを現場で見たことはない)
  • 規制退場の前に会場を出ようとするおば様、のくだりのおどけた言い方と謎のステップが面白くて会場がドッと湧く。やっぱりジェシーはコメディ向きだなとこの時点で確信。
  • 誠也が一通り話し終えると、「皆さんこの態勢もう限界ですよね」と一礼をしたまま静止していたキャストに話しかけ、態勢を変えずにこくこくと首で頷く一同。実際衣装も重そうだししんどそう。この時の如月麗華(水夏希)の困った表情が完全に😥で可愛かった。

 

  • 初の生ジェシーは思っていた以上にダイナマイトボディでびっくり。アイドル見て大男だ…って感想を抱いたの人生で初めてだよ。0番が映える。
  • ジェシーくん、太ももはむっちりしてるのに膝下は恐ろしく細いのズルい。あと脚が長いからロングブーツがめちゃくちゃ映える。好き。

 

  • ステージモニターに刺殺事件に関するニュースが断片的に流れるのだけど、出演者もスタジオもまんま「ひるおび!」でびっくり。流石は企画制作TBS。
  • 舞台裏で会場内に刺殺事件の犯人が紛れていること、本日の上演を中止するよう話す麻布署の陣内警部(寺脇康文)と加賀美巡査部長(牧田哲也)。
  • 加賀美役の牧田さん、高身長イケメンだ~!と思ったらテニミュの4代目桃ちゃん先輩だった。そら格好良いわ。そんな牧田さん(公式身長176cm)の横にジェシーが並ぶと等身がバグってしまうのでジェシーはやはり大男。
  • 刑事に対し、「中止は中止だ!」「ショーはマストでゴ~~オン!」と大真面目に言う誠也が素のジェシーに近くてにこにこしてしまった。ゴ~~オン!の腰の入り方なんて、完全にMr.ズドン先生。
  • 逆に皆の前で「某歌劇団のトップスターをしていた頃は~」と自信たっぷりに語る如月麗華に少し違和感を覚えたのだけど、パンフレットで水さんが「品位のある表現が基本」「元宝塚雪組トップの水夏希です」と語っていてなるほどと思った。退団されても清く正しく美しく。それでこそ宝塚。
  • ピンクのドレスを纏った水さんがうら若きアメリア女王にしか見えなかったので、後から79期生と知りびっくり。宝塚OGはみんな時が止まっているのか…?というくらいお綺麗な方が多い。

 

  • 『GEORGEⅡ』は75歳の国王・ジョージ二世とその息子フレデリック・ルイス、娘アメリア女王を取り巻く話。演技経験のない誠也が実年齢に近いフレデリック役ではなく、主役のジョージ二世に抜擢されたのは所属事務所の圧力だった。
  • 当て書きは演者の素の良さが活かせて感情移入もしやすい反面、地道に小さい役を演じて力をつけてから主役をやりたかったという誠也の発言や、今日の芝居どうかな?と周りの反応を気にする誠也の姿が、ジェシーと重なるようでちょっと辛くなってしまった。もんぺなので…。
  • 実際のところ、髭をつけるわけでもシワを描くわけでもなく、お芝居だけで25歳を75歳の国王に見せるってかなり難しいと思うのだけど、堂々としながらもおぼつかない足どりや、普段よりずっと低く雄々しく震わせた声色で表現していたのはとってもよかった。
  • ジョージ二世が死神に「278年後のWikipediaによると…」と言い出して、歴史ものだけどギャグ要素もあるのか~とスルーしたら後で誠也のアドリブだったとわかって笑った。それは怒られた方がいい。
  • あと突然挿入されるミュージカルシーンでめちゃくちゃ背筋伸びてビブラート効かせて大音量で歌っていたのは笑った。ここは誠也のファン向けに挿入したシーンなのでこれで大正解。それにしても声量お化け。そして本当に歌が上手い。ワンシーンと言わずもっと欲しかった。強欲。

 

  • 麻布署のふたりが犯人を見つけ出すために、女性の案内係に扮して客席通路を動き回ってみたり、加賀美がパンイチの上から上着だけ引っ掛けて舞踏会のシーンに参加してみたり、とにかく破天荒。刑事というかもはやギャグ班。お二方とも演技がめちゃくちゃ上手いので、滑るどころかこれでもかと会場に畳みかけてくる感じが最高でした。
  • ちなみに客席降りは1階のみ。2階最後列からだと1階席の様子はほぼ見えないので、通路をどう動いていたのかはわからず。

 

  • 心に響いたのは吉川プロデューサー(有川マコト)が如月麗華に言った「"もしも"は人生を惨めにする、"だから"で考えるんだ」という台詞。わたしもネガティヴ思考なので、Ifよりも"だから"を大切にしようと思った。
  • ただ、この台詞のあとにプロデューサーと如月が本番中にも関わらず楽屋でチュッチュし始めた時には、おぉ〜〜〜い!!!ってなった。(いつも心に江頭2:50を真似する佐藤勝利を飼っているので)

 

  • 客席に紛れ込んでいる刺殺事件の犯人は被害者の息子だった。以前舞台で共演した大場(木場勝己)に関係者席を手配してもらい、決裂してしまった父親との仲を修復すべくき父と子の物語である『GEORGEⅡ』に誘うつもりだったのだ。
  • しかし、フレデリックがジョージ二世に「許せないならこの胸を貫いてください」とナイフを差し出すシーンになぞらえてナイフを持っていたせいで、和解できない父親を咄嗟に刺し殺してしまった犯人。父親に許されたい気持ちを昇華すべく犯行後ひとり『GEORGEⅡ』を観に来たのだ。
  • ことのあらましを大場から聞いた誠也は、ラストのフレデリックが父に許されながらも自害してしまうシーンで、大胆にもアドリブを入れる。
  • ここ、アドリブになった瞬間に声も立ち姿もジョージ二世から鳴島誠也に変わるのグッと来た!死ぬんじゃない、生きて償うんだ、そしていつか自分に子ができたら愛情を注げと必死に語りかける誠也の話し方が切実で、等身大の25歳の言葉でとっても良かった。ここで一気に心が揺さぶられて涙目になっちゃったもん。

 

  • 終演後、陣内警部が「最後良かったよ!エリザベート出れるんじゃない?」と言うと、誠也が「エリザベートはメンバーが…」と苦笑いするところ、心の中で (((きょも〜〜〜!!!))) ってなったよね。ヲタクにしかわからない小ネタで最後の最後まで笑わせてくれる脚本でした。
  • カーテンコールはタイトル通りスタンディングオベーション
  • ジェシーが陣内警部役の寺脇さんと小さくズドンしてから上手へ。これだけでも可愛いのに、捌け際に「マスカラが8月11日に発売です〜!」と告知して行ったのには思わず笑ってしまった。愛おしいかよ〜!!!(地団駄)

 

以上、観劇レポでした。

ドリボが見事全滅してしまったのでしょぼくれておりますが、きょうもちさん主演『ニュージーズ』はどうか当たりますように…!

『ロミオとロザライン』7月24日マチネの記録

わたしがジャニーズJr.の川﨑皇輝くんを認知したのは、サマパラ2016『#Honey♡Butterfly』。中島健人くんのバックに笑顔がちょ〜〜〜可愛い男の子がいる!と調べたのが、14歳になったばかりの川﨑皇輝くん。生田斗真似のお顔で尊敬する先輩は櫻井翔、これは信頼できる…!とひっそり応援していた。そんな彼が外部初主演と来たら観に行かない訳がない。

今回はJr.情報局枠でチケットを取ったのだけど、座席は21列中14列目。あんまり座席良くなかったな~と思いながら会場に着くと、思ったより全然近い。むしろ1列目とか近すぎてバグらない?大丈夫?ってくらい近い。紀伊國屋サザンシアター、良い会場ですな。

 

以下、あらすじと感想。

 

あらすじ

映像作品で人気の役者・北上修一(川﨑皇輝)は『ロミオとジュリエット』で舞台初主演を務めることに。

初日まであと5日に迫った稽古中、ロザラインがジュリエットと同じくキャビュレット家の者であることに気付いた北上は、ロミオは本当にロザラインを好きだったのか?と疑問に思う。ロミオの感情を理解できないと演技はできないと稽古場を去る北上。

演出家の松谷亜希子(吉倉あおい)もロミオにとってロザラインは何なのかを説明するため、ロミオとジュリエットの世界に没入していく。

 

印象的なシーンと感想

  • 舞台は剣を使ったダンスシーンから。皇輝くんの動きから滲み出るジャニーズ感ったら…!1人だけキレが全然違うし、手首を使った剣さばきもお見事。流石は入所10年目。サマステ難民としては、踊る皇輝くんを拝めてありがてぇ…ありがてぇ…の気持ち。もうここの数分でチケット代の元は取た。
  • このダンスシーンでモンタギュー側は赤、キャピュレット側は青の衣装を纏っており、本編でもロミオは赤い衣装、キャピュレットの姪であるロザラインが青い衣装を着ている。宝塚版とはイメージカラーが逆で興味深かった。
  • 色の話で言うと、役作りのために北上とデートをすることになったジュリエット役の蓮見なな(飯窪春菜)が真っ赤なワンピースを着ていたのも印象的。ジュリエットを演じている時は白い衣装を纏っている蓮見が、私服で赤を纏い「(役を理解するために)ロミオに恋をしたい」と言うのだが、それはもう好きになり始めてるのよ…とメンカラを身につけがちなヲタクは思った。
  • あとはマキューシオが紫、ベンヴォーリオが緑、ティボルトが黒、パリス伯爵がピンクの衣装なのだが、ジャニーズのメンカラ概念に嵌まってて「わかる」しかなかった。(SexyZoneのメンカラで言うと、ロミオが佐藤勝利、マキューシオが菊池風磨、ベンヴォ―リオが松島聡になるんだけどピッタリ過ぎない?)

 

  • 北上がロミオを演じていて抱いた「ロミオは晩餐会の招待状を読んでロザラインがキャピュレット家の者だと知るのに、後にジュリエットに恋をした時のように家柄のことで葛藤したりしない。それどころか冒頭でロザラインへの愛を熱く語っておきながら、ジュリエットに一目惚れするのはなぜ?」という疑問が今作のテーマ。
  • わたしも道枝くん主演のロミジュリを観た時に同じところが引っ掛かっていたので、面白いアプローチだなと思った。
  • 宝塚版だとロザラインのくだりがばっさりカットされ、ロミオが恋を知らない純情男になるのも宝塚らしくて面白いよね。個人的にはこっちのほうが話が入って来やすかった。
  • 今作では蓮見がロミオのことを「キングオブチャラ男よ!」と言うけどまさにそう。気が多すぎるよロミオ。

 

  • 疑問が解消できない限りロミオを演じられないと稽古場を飛び出した北上。彼はホームレス役を演じるために1ヶ月路上生活までしてしまうリアリティ追求型の役者だった。(お酒はまだ飲めないからカルピスで!という台詞があることから北上は未成年なので、そんな子に路上生活を許す事務所どーなってんだ!?と心がざわつく)(過保護乙)
  • 稽古場を飛び出した日の夜、北上は松谷に謝罪の電話をする。というのも、北上は1ヶ月前に電話で松谷に告白をし、千秋楽を迎えるまで返事を保留にされていて、嫌われてしまったのでは思ったのだ。好きな人を困らせてでも、役者としての自分の信念は絶対に曲げないという北上の姿勢は素晴らしい。でも自分で調べろよ!
  • 1ヶ月前の電話の回想が終わると「回想終わり、背中に哀愁を背負って退場」的な台詞とともに下手にはけていく北上が可愛い。(今作はメタ発言により演出上わかりにくいところをバンバン説明していく)(わたしは面白くて好き)
  • 実際のところ、あの顔から「今彼氏いますか?年下は嫌いですか?」と言われて断る人おるんか?わたしなら仕事も恋も150:150(cf.平野紫耀)でやるけどな。
  • 演出家として北上の疑問に答えなくてはと睡眠時間を削って文献を漁る松谷。そのうち睡眠薬ハルシオンに頼らないと眠れなくなってしまう。
  • 浅い眠りの中、松谷はロザラインとして『ロミオとジュリエット』の世界に存在する夢を見るように。そこで得た答えは、「ロミオはロザラインと結婚する気がなかったから、家柄を気にする必要がなかった」「ただ、ロザラインへの恋はジュリエットへの気持ちが本物だと気づくために必要だった」であった。
     
  • 稽古シーン、安藤洋(大高洋夫)がキャピュレットを演じていたかと思いきや、次の場面ではキャピュレット夫人に。布マスクに鼻と口が描かれていて、それで髭面を隠しているのには笑った。
  • 蓮見からも「安藤さんがキャピュレット夫人をやってる時点でギャグ」と言われてしまう。蓮見、可愛い顔してズバズバ言う役なので本当にスカッとジャパンなのよな…。
  • 安藤がシェイクスピアの台詞は長ったらしいと「かくかくしかじか」で済まそうとしたのも面白かった。シェイクスピアは台詞がいちいち長すぎて、観劇後何て言っていたのかセンテンスで覚えてない問題は身に覚えがある。(道枝くんの時も「9時!」しか覚えてなかった)(めっちゃ脚長いやつ)
  • あと大高さんの顔、絶対どこかで見たことあるんだよな…と思って調べたら、未満警察の副校長でした。記憶力良いかよ。

 

  • 役作りのためと、ディズニーデートに行った北上と蓮見。パーク内で2人揃ってサングラスを外す。忍ぶ気ゼロやん!そりゃ週刊誌にも撮られるわ。(というか"Google翻訳"とか"ディズニー"とか"週刊文春"とか固有名詞バンバン出て来てビックリした)
  • うさ耳がついたシルクハットを被る皇輝くん、可愛かったな〜〜!あとこのシーンでトレンチコートになるのも良い。ハンサムが増す。
  • 蓮見に松谷監督のことが好きなんでしょと言い当てられる北上。松谷に我儘放題で困らせている北上しか観客は知らないが、どうやら北上はいつも熱視線で松谷を見ていたらしい。
  • 次第に蓮見に気持ちが移って行く北上と、「わたしが好きになりたいのは北上さんじゃなくてロミオよ」と釘を刺す蓮見。結局、北上の松谷に対する気持ちも、ロミオがロザラインのことを一瞬で忘れたのと同じように、その程度のものだったのだ。

 

  • モー娘。の飯塚さん演じる蓮見を元アイドル現女優にしたのは面白いなと思ったけど、彼女に「アイドルは中途半端に終わったから、女優は頑張りたい」的な台詞を言わせるのは酷じゃない…?わたしの推しが当て書きでこんなこと言わされたら泣いてしまう。
  • 蓮見のマネージャー寺尾(ザンヨウコ)が、蓮見が名女優になれるようにと「松たか子さんの爪の垢よ!煎じて飲みなさい!」と笑顔で渡すの狂気に満ちてて笑った。どんなルートで手に入れたん?
  • そして暗転すると松尾が「あらもう暗転?」と言いながら話し続けるのも面白い。暗転したあとに「大竹しのぶ……」って言ってたけど、果たして大竹しのぶさんが何なのか。めちゃくちゃ気になる。

 

  • マキューシオとティボルト、ティボルトとロミオが決闘をするシーンは、しっかり殺陣の尺を取ってくれてて見ごたえがあった。皇輝くんいつかるろ剣的な作品でガンガン人切って欲しいな。(物騒)
  • ティボルト役の猪川昌男(渡辺芳博)が、実は蓮見のヲタクで握手会に足繁く通っていた設定は面白かった。ティボルトは幼い頃からジュリエットを側で見守ってきたが、愛を伝え成就できる立場にはない。『ロミオとジュリエット』に沿って従兄妹同士でも通るところを、"アイドルとヲタク"に置換するアイデアが良いよね。

 

  • ロミオがティボルトを殺めてしまい、ロレンス神父のところで泣き伏せているシーン。ロミオが舞台のへりギリギリで突っ伏すもんだから、1列目の座席の人と顔が近すぎて観客の呼吸が止まってしまわないか不安になった。てか泣きの演技上手いな。
  • キャピュレット家の墓でロミオが「ジュリエットとともに眠ろう」と毒を飲むところで、双眼鏡越しに皇輝くんの鋭い視線をいただきました(合掌)
  • ロミオもジュリエットもとにかく長台詞が多いのだけど、めちゃくちゃ早口で言っても噛まないどころか聞き取りやすかったのが印象的だった。皇輝くん絶対ラジオ向きの声だ…!ラジオやって欲しい!

 

  • 自分に告白をしてくれた北上が、次第にジュリエット役の蓮見と仲良くなっていく姿に嫉妬を覚える松谷。ただそれは、幼い頃思い入れのなかった人形を友達から欲しいと言われた途端に惜しくなったのと同じだと悟る。自分が北上を心から愛している訳ではなく、ただ他人が欲しがるから彼に価値があるように思えて執着しているだけだと。
  • 最終的にハルシオンを飲んでも眠れなくなってしまうのだが、睡眠導入剤をほんの数日服用して効かなくなるはずもないので、以前から常用していたことがわかる。もともと松谷は自分を追い込み精神的に不安定になりやすい気質か。
  • ぬいぐるみが松谷の嫉妬や執着といった負の感情のメタファーだとしたら、ラストシーンで舞台に落ちてくる大量のぬいぐるみは負の感情に飲まれてしまった松谷の心そのもの。禍々しい世界観にぞっとした。絵面が完全にホラーなんだもん。

 

  • シェイクスピアは台詞が長くて単調になりがちだけど、現代パートにギャグを散りばめることで緩急がついて、幕間なし2時間ぶっ通しでも間延び感なく楽しめた。
  • カーテンコールで床に散らばったぬいぐるみを、キャストが避けたり集めたりしてるの微笑ましかったな。

 

以上、『ロミオとロザライン』の感想でした。

幸運にもこの4ヶ月間で道枝駿佑、礼真琴、川﨑皇輝のロミオを観た訳だが、みんな違ってみんな良いとはまさにこのこと。この中で一番チャラ男のイメージから遠い皇輝くんが「キングオブチャラ男」なロミオを演じたのは興味深かったな。

そして18歳の皇輝くんのお芝居を間近で観ることができてとっても嬉しかった!今日19歳になった皇輝くんが、残り4公演を元気に、無事に、演じ切れますように。

音楽劇 『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー 』7月18日ソワレの記録

宝塚をお勉強し始めてすぐに観た月組『BADDY』で、美弥るりかさん演じるスイートハートの中性的な美しさに撃ち抜かれ、ブリリアホールに馳せ参じた。

結論から言うと退団後初の男役を演じる美弥さまはとっってもファビュラスだったし、まんまと宮田くんと仙名さんにも「好き…」となってしまった。(チョロヲタかい)

 

以下、あらすじと感想。

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あらすじ

物語は取調室から始まる。鞄に入った1000万ドルの出所を黙秘するエダマメこと枝村真人(宮田俊哉)だったが、検事の北大路(加藤諒)と打ち解け、自身がアメリカで巻き込まれた壮大なコンゲームについて語り出す。

北大路は原作アニメには存在しないキャラクターなのだが、舞台化するにあたって過去(回想)と現在を繋ぐキーパーソン。

 

印象的なシーンと感想

  • 幕が開いてまず目に飛び込んで来たのは、2階建てセットの屋上部にいるバンドメンバー。音楽劇ってそういうことか〜〜〜!と一気にテンションが上がった。
  • 音楽劇とあるのでミュージカル並みに歌うのかな?と思っていたけど、実際の歌唱シーンは3ヶ所。

 

  • 自首したにも関わらず、なぜか取調室で黙秘を続けるエダマメ。目を開けたまま眠ったり、わざと警察官を煽るようなことをする。そこに敏腕検事の北大路が登場。
  • 冒頭から滝汗のエダマメにキュン。(滝汗属性ラブの民)
  • エダマメは取調室で机を挟んで上手側に座っていたため、警察官にプイッとする度に1階上手側に視線を送ってくれ、何度も双眼鏡越しに目があったような錯覚に陥っていた。合掌。
  • 北大路が好きな映画のワンフレーズを言ったことできっかけで打ち解けたふたり。北大路なら突拍子もない自分の話を信じてくれそうだとエダマメは供述を始める。
  • 大真面目に話していても顔の圧が凄い北大路。加藤諒くんは存在がコミカル。

 

  • 回想冒頭、浅草でのローラン(美弥るりか)はバックパッカー風のカジュアルな出立ち(モッズコートに白いスキニーパンツ姿)なのに、整った髪と品の良い顔立ちのせいか只者ではない感が溢れ出てて痺れた。あんまりにも美しいから下手から出てきた瞬間息を呑んだよね。薔薇背負ってるのが見えたもん。
  • そんな外国人観光客風のローランから3万円を騙し取ったエダマメと工藤(福本伸一)だったが、同時にローランから30万円が入った財布を盗られていたことに気付き、慌ててローランの後を追うエダマメ。そこで彼はローランの口車に乗り、これからロサンゼルスで行う取引を手伝うことに。
  • 英語を話している時は言葉が訛る設定のエダマメ。「〜だべ!」とベタな訛りを連発していても宮田くんが言うと鬱陶しくないから不思議。あとしょっちゅう標準語に戻るのによく言い間違えないな…と感心してしまった。

 

  • 肝心の"取引"は、マフィアのボスであるエディ・カッサーノ(大谷亮介)に、日本人研究者が作ったと噂される合成麻薬"サクラマジック"の専売権を売るというもの。エダマメに架空の研究者を演じさせるためにローランはエダマメを巻き込んだのだ。
  • カッサーノらの前でサクラマジックを口にしたアビー(山本千尋)のラリッた演技が良かった。関節なくなっちゃったの?と思うほどあり得ない身体の動かし方をするので感心していたら、アビー役の山本千尋さんは中国武術の世界大会優勝の経歴を持つ凄い方だった。
  • 普段サバサバで武闘派なアビーが、取引相手の前ではぶりっ子を演じているのもキュート。ローランから直接サクラマジックを口に入れてもった時のあ~んの顔もめちゃくちゃ可愛かった。
  • サクラマジックを本物の麻薬だと信じてしまい、パニックに陥って発砲してしまうエダマメ。マフィアから銃を奪ってぶっ放すことより、麻薬取引ダメ絶対!の気持ちの方が強いことから、彼の倫理観が破綻していることが伺える。

 

  • 高級ホテルのラウンジで歌うポーラ・ディキンス(仙名彩世)が本当に素敵だった。今作で一番好きなシーンはここかも。これが元花組トップ娘役…!と震え上がる素晴らしい歌声だった。真っ赤なタイトドレスが似合う美しいスタイルも魅力的。目も耳も幸せだったな。(仙名さん出演の宝塚作品は花組メサイア|BEAUTIFUL GARDEN』しか観たことがなかったので、オススメあれば教えてください)
  • そしてラウンジのバンドメンバーに混ざりサックスを吹いてるフリをしているキム・シウォン(平田敦子)が可愛くてにこにこ。今年平田さんを観るのはでっけぇ風呂場で待ってます、道枝くん主演のロミオとジュリエットに続き3作目なので愛着が湧き始めた。

 

  • 検事の北大路がエダマメの回想の中で自由に動き回ることで、北大路が興味津々でエダマメに質問をしている取調室の様子が思い浮かぶ演出だと思った。ただ本筋から逸れちゃうのと、メタ要素が強いので好き好みは分かれそう。わたしは好き。
  • エダマメの宝物である武将ガチャの豊臣秀吉に扮して登場したときは会場中から笑いが漏れていた。縮尺すら超越してしまう自由さ。

 

  • 路地で浮浪者に絡まれていたエダマメを助けたポーラ。ポーラ行きつけのダイナーに行くと店長に扮したキムがいる。
  • キムがカウンターでキャベツ、チーズ、肉のリアルな小道具を使って美味しそうなタコスを作っていて、細かいところまで凝っているな〜とつい目で追ってしまった。
  • ポーラにオーディションのアドバイスをしているうちに、カッサーノの信頼を得る方法に気づいたエダマメはレンタルビデオ店に駆け込む。

 

  • 表舞台では映画プロデューサーとして有名なカッサーノだが、映画の評判はイマイチだった。夜通し彼の映画を観て心底楽しんだエダマメはカッサーノに気に入られ、無事契約は成立。
  • しかし用心深いカッサーノは、"枝村真人"という人物が製薬会社に実在するのか確認したり、目の前でサクラマジックを作るよう命じたりする。全く信頼されてないけど大丈夫??と観てる側もヒヤヒヤ。

 

  • ポーラとキム、毎度セットで出てくるから何でだろうと思っていたらFBI捜査官だった。
  • ダイナーでエダマメと話していた時とはまるで別人な強い口調で、ローランとカッサーノ逮捕の協力を仰ぐポーラ。エダマメは冒頭から騙されっぱなしで、詐欺師のくせに人を疑うことを知らないんだな…と思った。
  • ポーラがアンダーソン警部に協力を仰ぐために「別荘と娘さんの入学金の出所がばれたくなかったら…」と脅すシーン、ポーラがちょ~~~悪い顔してて格好良かったよね。
  • そんなポーラ、パトランプを意識してか両手をクルクルさせながら登場するので、そこだけ見ると柳沢慎吾なのよ…ギャップがエグい。

 

  • カッサーノに言われた通り、エダマメをアメフト観戦に連れ出すサラザール(三上一朗)。アメフトの会場ではホットドッグ売りに扮したキムが、注文されたホットドッグで2度もエダマメの頭を思いっきりぶん殴ったのには笑った。
  • そして偶然サラザールの息子・トム(庄司ゆらの)に出会う。サラザールは自分の仕事はVIPのボディーガードだと偽っており、トムはそれを信じ父親を尊敬していた。
  • 今年20歳になる庄司ゆらのさんが、8歳くらいのやんちゃな男の子にしか見えなくて。背が小さいのもあるけど、話し方が完全に海外ドラマ吹き替え版の男の子だった。フルハウスでステファニーの同級生として出てきても全く違和感ない感じ。
  • アメフト会場でチアと一緒に踊っていた背番号22のウサギの着ぐるみが頭を取ると、美しい美弥さまのお顔が出てきてビックリ。Sexy Zooじゃん!と興奮したジャニヲタだった。Sexy Zone Presents Sexy Tour 2017 ~ STAGEの"Sweety Girl"参照)(わかる人はわたしとハイタッチ)

 

  • サラザールがトムについた優しい嘘を守るため、エダマメはポーラにサラザールだけは逮捕しないようお願いするが、そもそも自分が交渉できる立場にないのわかってる?とポーラに一蹴される。
  • ここのポーラ、めちゃくちゃドスが効いた声で睨みを利かせるのでゾクッとした。
  • エダマメがサラザールに肩入れするのは、トムとサラザールを自分と父親に重ねて過去の自分を救おうとしたのだと思うし、あまりに優しいエゴで泣けてしまう。

 

  • サラザール邸の2階の窓から侵入したアビーが、ローランから預かったという"サクラマジックっぽいもの"を作るレクチャー動画をエダマメに見せる。
  • ローランは深緑のスーツ姿も素敵だけど、このシーンの衣装がド派手で最高。ギラギラ輝くスーツに首元にたっぷりのドレープがあしらわれた白シャツ姿がま~~美しい!原作のイメージからかけ離れず、かつ美弥さまにピッタリのお衣装で素敵でした。
  • そしてこの衣装で歌い出すの最高すぎて心の中でペンラを振った。あともしも美弥さまにファンサ団扇作るなら「ウインクして」だな…とか考えていた。
  • この曲中ステージから人工的な甘いにおいが漂って来たので、キャンディーを作るシーンで甘いにおいがするのは夢の国じゃん!と思ったらただのスモークのにおいでわろた。

 

  • カッサーノファミリーの立食パーティーシーン。上手側のテーブルにローランとアビーがいるのだが、ローランが本筋と全く関係ないところで言葉を交わすことなく視線だけで給仕をメロメロにしていてノッカーーーウ☆(CV.諏訪部順一繋がり)(うたプリの民でもあった人)
  • 裏切り者をバットで殴る前に、大谷繋がりで大谷翔平ネタをぶっこむカッサーノ。大谷は左かぁ!とか言いながら素振りしてるのお茶目で可愛かった。なお顔はめちゃくちゃ怖い模様。
  • カッサーノにバックハグをされたエダマメ、顎をつたってカッサーノのスーツにぼたぼた汗が落ちていて「おいおい…マジで殺されるぞ!」と心配になった。
  • 終始滝汗のエダマメと、終始涼しい顔で飄々としているローランが役にピッタリハマっていた。

 

  • 弁護士にも関わらず犯罪を犯した父へのコンプレックスを抱えながらも、病気の母を安心させるために就職したエダマメ。しかし就職先で健康食品詐欺に加担する羽目になり、生きていくために詐欺を続けるしかなくなってしまった。彼の中の倫理観が破綻しているのは恐らくこのせい。
  • そして困っている人や弱い立場にいる人(歌手に扮していた時のポーラ、サラザールとトム、アビー)を放っておけない心根の優しい青年が本来の彼なのだと思うと、罪を償うために自首したのも納得。
  • そういえば過去回想で、幼いエダマメを追いかける父親が駆け出した途端転んでしまうアクシデントがあったのだけど、全く動じず上手にはけて行ったから凄い…てなった。

 

  • カッサーノのラボでエダマメが"サクラマジックっぽいもの"を完成させたタイミングで、ポーラとキムが警察を引き連れ突入。銃を発砲され、ローランもアビーも死んでしまう。
  • マシンガンで全身を撃ち抜かれたときのアビーの動きが凄かった…物凄い勢いでカウンターの上を転がって行くのだけど、ハリウッド映画ばりのアクションで大興奮!
  • ポーラはカッサーノに今すぐネットバンクに1億ドル振り込めば釈放すると取引を持ちかける。しかし本物のポーラ・ディキンスという捜査官は別にいて、彼女はローランと組んだコンフィデンスマンだった。これぞまさに、敵を騙すにはまず味方から。

 

  • 気絶したエダマメが目を覚ますとそこは南の島で、死んだと思っていたローランもアビーもピンピンしていた。エダマメが警察に持参した1000万ドルは、山分けされた報酬だった。
  • 浅草でエダマメがローランに声を掛けるところから全てローランの掌の上だったのだとわかるラストが爽快だった。
  • あと紙幣型の落下物が大量に降って来るところ、景気が良くっていいな〜!と思った。(脳内BGMはSexyZoneのMoney Money)

  • エダマメの供述を聞き終わった北大路が電話する相手もまさかのローラン。服役中のエダマメに整備の仕事をさせるよう頼んで終わる。出所後もまたコンゲームに巻き込まれるやつやん!続編やって!とテンション上がったよね。

 

  • カーテンコールは3回。宮田くんは終始クシャクシャの笑顔で両手で会場中に手を振っていて、人懐っこい仔犬みたいでちょ〜〜キュートだった。キスマイ先輩の現場に入ったことはないけど、宮田くん絶対ファンサ手厚いタイプじゃん!と思った。
  • 一方美弥さまはフッと口元を緩めた感じのクールな笑顔で、時折両手で投げキッスを飛ばしてくれてとってもファビュラスでした。やっぱり背中に薔薇背負ってるんだよな…流し目で微笑んでいるお姿にドキドキしちゃったよね。
  • あと3回目のカーテンコールでバンドメンバーもステージに降りてきてキャストとわちゃわちゃしてる姿が微笑ましかったな。

 

以上、『グレートプリテンダー』の感想でした。エダマメと一緒に騙された2時間、とっても楽しかったです。続編上演待ってます…!!

'21宙組『シャーロック・ホームズ -The Game Is Afoot!-|Delicieux! -甘美なる巴里-』6月27日マチソワの記録

一目惚れから早4ヶ月、遂に宝塚大劇場に立つ桜木みなとさんを拝んで参りました。

今回の座席はマチネが1階A席上手側、ソワレが2階S席サブセン。見え方が違った部分もあったので、その辺りも書いていこうと思う。

 

以下、あらすじと感想。

※鑑賞が終わるまでネタバレを回避したい方はここでUターンしてください。

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あらすじ

公式HPやプログラムでも語られているように、今作は演出の生田先生による新たなシャーロック・ホームズの物語。

現実に起こった「切り裂きジャック事件」「ヴィクトリア女王の暗殺未遂事件」を軸に、コナン・ドイルが描いた『ボヘミアの醜聞』『最後の事件』の物語を組み込んだ構成。事実は小説よりも奇なりとはまさに、現実と虚構が上手く溶け合っている。

 

印象的なシーンと感想

シャーロック・ホームズ -The Game Is Afoot!-

  • 下手側花道にアイリーン・アドラー(潤花)と海軍大臣こウィリアムズ(寿つかさ)が登場。宝物を見せてよとねだるアイリーンに、これはヴィクトリア女王の心臓だと自慢げに金の筒を取り出すウィリアムズ。
  • アイリーンが2つのゴブレットにワインを注ぎ、「私たちの未来に」と乾杯をするも、微笑をたたえたままワインを口にしないアイリーン。上演開始2分で早くもウィリアムズの前にそびえ立つ死亡フラグ…寿組長LOVEの民なので肝が冷える。
  • ワインを飲んですぐ、アイリーンとムフフなことをしようとした途端身体に力が入らなくなり椅子にへたり込むウィリアムズ。やっぱり毒入りワインだったー!!?
  • 夜も遅いし帰らなくちゃとウィリアムズの手から金の筒を奪い、動かなくなったウィリアムズの頬におやすみなさいとキスをして立ち去るアイリーン。ニヤッと怪しく笑う悪女っぷりが堪らない…。
  • この時のアイリーンのお衣装はポスターと同じドレスなのだけど、たっぷりのフリルとコルセットの型がとっても癖に刺さる〜!と思っていたら衣装担当はやっぱり有村先生でした。

 

  • 切り裂きジャック事件で騒然のロンドン。街中では、鎖を見つけては集める浮浪者の姿が。
  • その浮浪者が浮浪児たちに指示を出し、「頼んだぞ、イレギュラーズ!」と叫んだところで浮浪者の正体に気付いた。
  • イレギュラーズの1人に山吹ひばりちゃんが。チリチリのショートヘアに帽子姿なのだけど可愛さが隠しきれていない。

 

  • 221bのセットが登場。部屋にはワトスン(桜木みなと)とレストレード警部(和希そら)が。レストレード警部は切り裂きジャック事件のことでホームズを訪ねに来るも生憎の不在。
  • 気になっていたワトスンのビジュアルは茶髪のオールバック姿で、髭なし。ハンサム!
  • 部屋に先ほどの浮浪者が入って来るなりソファへ。水をくれ〜と言いながら服を脱ぎ出す。
  • ホームズがいないならと帰ろうとするレストレード警部の前で、マスクを剥ぎ可憐に姿を表すシャーロック・ホームズ(真風涼帆)。
  • 切り裂きジャック事件について独自に捜査をしていたホームズは、切り裂きジャックなんて人物は存在しないと話す。一連の事件は1人の犯行に見せかけた組織犯罪だと。
  • ホームズが握りしめる鎖を見てワトソンが「それは一体…?」と尋ねると、「奴らの尻尾さ」と答えるなり颯爽と部屋を後にするホームズ。慌てて跡を追いかけるワトスンとレストレード警部。
  • このワンシーンだけ丸いハットを被るワトズンくんがとっても可愛いので要チェック。
  • 街中にある無数の鎖は、組織内で指示を伝達するための暗号だった。暗号を解読し、切り裂きジャックの5人目のターゲットの救出に向かうホームズ一向。実行犯と思われる4人を捉えるも、拉致されたターゲットが乗せられていた荷台には「The Game Is Up(=計画は失敗した)」の赤い文字が。ホームズは真のターゲットは別に存在すると察する。

 

  • ホームズが銀橋で歌う中、ステージの両端から組子たちが舞台袖まで届く長〜い鎖を静かに引っ張ってくる。初見では何が始まるのかさっぱりわからず、ダブルダッチでも始まるのか…??とトンチンカンな推理をしていたのだが、ただ組子たちが鎖を手に取るだけだった。
  • 開演前に『鎖の一環』の歌詞を読んだ時点では激重バラード系を予想していたのだけど、実際の曲調はアナスタシアかな?ってくらい爽やかだった。(歌詞だけ見るとHUNTER×HUNTERのクラピカのキャラソン)

 

  • 政府高官らに紛糾されるモリアーティ教授(芹香斗亜)と兄のモリアーティ大佐(紫藤りゅう)。
  • 切り裂きジャック事件は無差別猟奇殺人に見せかけた、政府要人にとって邪魔な存在を消すためにモリアーティ教授が企てた暗殺計画だった。
  • ここで真の5人目のターゲットは、物語冒頭でウィリアムズから潜水艦の設計図を盗んだアイリーンだとわかる。
  • 高官らの中にウィリアムズもいた(と言うか彼が筆頭になって激怒していた)ので、良かった〜組長生きてた〜と安堵した。
  • モリアーティ教授と言えば冷徹で生気のない中年紳士のイメージが強かったのだが、本作ではハイトーンぶりっ子ボイスでトチ狂ったことを語る美男子。ヴィジュアルが仕上がりすぎていてまるで2.5次元。キャラデザはたぶん枢やな先生。
  • 前作『ホテルスヴィッツラハウス』では芸術を慈しむ親友を熱愛していたふたりが、今作では悪の兄弟を演じているのも激エモポイント。あと揃いも揃って顔が良すぎる。
  • ホームズが嗅ぎ回っている上、ホームズの兄は政府高官だから注意しろと兄が警告すると「そうか、僕たちは似たもの同士なんだね」と恍惚の表情を浮かべるモリアーティ教授。溢れ出すサイコパス感が素晴らしい。

 

  • 場面は再び221bに。退屈だ、退屈だ、退屈だぁ〜と嘆くホームズ。椅子から立ち上がったと思いきや、「頭がぁ〜おかしくなりそうだぁ〜」と言いながら暖炉の上にある手紙の束をペーパーナイフでザクザクと突き刺す。側からみたら一番サイコパスよ。
  • 平和なのはいいことじゃないかと呆れ顔で新聞を読むワトスン。切り裂きジャック事件の続報を見つけ読み上げるも、レストレード警部により切り裂きジャック事件は解決に導かれたことになっていた。
  • いつか君の伝記を書くんだと、今までホームズが解決した事件を全て日記に付けていることを明かすワトスン(相棒というより熱狂的なヲタクの行動やん…) と、君が書くと感傷的な文章になりかねないなと釘を刺すホームズ。
  • 続く「事実を事実のまま書けばいいんだろ」「真実を真実のまま、だ」のやりとりはホームズらしさが出ていて良かった。事実(fact)より真実(truth)を重んじてこそシャーロック・ホームズ。今作の煽りでも「必ず、真実(おまえ)に辿り着くー」ってあるしね。
  • この後ワトスンが歌い出すのだけど、歌詞に出てくる哲学と文学の本を1冊ずつホームズに渡す→ホームズがポイっと宙に投げるのが面白い。
  • ホームズが剣術とヴァイオリンの名手で女嫌いなことも歌われるが、このあと作中で伏線回収あり。(ヴァイオリンを弾くシーンこそないが、221bのソファの左手にヴァイオリンがある)(後半は客人が座ったりする関係で撤去されるのでここでチェック)
  • 退屈で気が狂ったホームズは、拳銃を壁にぶっ放し「VR」の文字をつくる。ちなみにこのVRヴィクトリア女王のイニシャル(Victoria Regina)で、原作『マスグレーヴ家の儀式』で描かれたワンシーン。一見奇行なんだけど、銃の腕も確かじゃないとこんなことできない。
  • この銃撃音で「今度はな〜に〜〜〜!?」と部屋の様子を見に来るハドスン夫人(遥羽らら)。プリプリ怒ってる姿も可愛いよららたゃ///
  • 怒ったハドスン夫人が、コート掛けにあるチェック柄の探偵帽をホームズにぶん投げるのだけど、恐らく毎回ちょっと違う(ソワレはかなりエキサイトしてた)
  • ハドスン夫人から頼んだわよ!と言われて、え〜僕が面倒見るの〜と言いたげなぐちゃ顔になるワトスン可愛い。ひぃん。
  • あ、あとホームズが過去に解決した事件にまつわる人たちも袖から出てきて踊り出すところ、途中ずんそらららが横並びハッピーセットになる。ヲタクにっこにこ。
  • ハドスン夫人からロンドン中の新聞の夕刊を渡されるワトスン。両手が塞がってるところに恋人のメアリー・モータンス(天彩峰里)が訪ねて来る。抱き締めようとするも手が塞がっていてへへへと笑い合うふたり、微笑まし過ぎる。
  • 夕刊を読むなり目に正気が宿り「ワトスンくん!オペラに行くぞ!」と声を掛けるホームズ。今夜はメアリーと出掛けると行ったろと断ろうとするも、ホームズからは3人で行けばいいと返され、メアリーも乗り気でやれやれなワトスン。

 

  • オペラ座のシーンでは、両方の花道から貴婦人と椅子を持った紳士が登場。笑顔が弾ける花菱りずさんに自然と目が行く。
  • ホームズの兄・マイクロフト(凛城きら)も登場。メアリーが家庭教師であること、ワトソンと結婚する予定なのを言い当てられ、キャッキャする2人が無邪気でとっても可愛い。あんたら、いい夫婦になるよ…。
  • 純白のドレスを纏ったアイリーンが登場。このドレス、ボリュームたっぷりな袖口でとっても素敵なんです。何より潤花ちゃんには白が似合う!姫〜!!

 

  • ホームズは公演後にアイリーンの楽屋を訪れ、ロンドンで妙なことをするなよと忠告する。
  • 化粧台にあった薔薇の花束を手に取るホームズ。(この後のシーンでMと書かれたタグが付いてると明かされるのだが、自席からはタグは見えず)
  • 楽屋を去ろうとするホームズに、アイリーンが「私の写真、まだ持ってる?」と聞くのだが、ホームズがアイリーンの写真を持っているのは、原作『ボヘミアの醜聞』の結末から来ていると思われる。
  • ボヘミアの醜聞』は、ボヘミア王が婚約発表をする前に、過去に関係を持ってしまったアイリーンとのツーショットを奪還すべく、ホームズに依頼をする。最終的にアイリーンはホームズを出し抜いて写真と共に姿を眩まし、代わりにアイリーンだけが写った写真を現場に残していく。女嫌いであるはずのホームズが報酬としてその写真を望んで受け取ったことから、後にホームズとアイリーンの恋を描いたパスティーシュ(模倣作品)が生まれることとなる。

 

  • ホームズが立ち去ると、今度は楽屋の陰からモリアーティ教授が登場。立ち聞きしてたんかーい。
  • モリアーティ教授はアイリーンを捉え秘密の場所に連れて行く。そこは使われていない地下鉄を利用した武器工場だった。
  • 天才機械技師のファン・ヘルダー(松風輝)は右目に黒い眼帯姿。ソワレで気付いたのだけど、よく見ると眼帯の中心部分はメッシュになっていて右目も見えるようになってた。
  • あらゆる暗号の解読ができるフレッド・ポーロック(瑠風輝)は、襟足長めの黒髪に黒縁メガネ姿。ヲタクの性癖にクリティカルヒット、あまりの格好良さにもえこーーー!!!と心の中で絶叫した。
  • 「人類最大の罪は何だかわかるかい?支配さ!」とアイリーンに語り出す辺りから、モリアーティ教授の厨二ムーブに拍車がかかり始める。
  • 遂には、モリアーティ教授が「新世界の救世主(メシア)になる!」と叫ぶので、19世紀ロンドン生まれではなく平成生まれジャンプ育ちの可能性を疑い始める。(Death Noteがドンピシャ世代の妄言です)

 

  • モリアーティ教授がアイリーンを大学構内の自室に連れて行くと、そこにはホームズがいた。
  • アイリーンの楽屋にあった花束のタグに「M」と書かれていたことから、送り主はモリアーティ教授だと睨み潜入調査をしていた。
  • アイリーンは隙をついて小型の拳銃を懐から取り出しモリアーティ教授を殺そうとするも、ホームズから銃を取り上げられる。
  • 名画をコレクションする理由を語るモリアーティ教授に「グロテスクな考えだ」と返す、ホームズは鋼の心臓か…?モリアーティ教授に宣戦布告し、アイリーンを連れて立ち去るホームズ。

 

  • 場面が外に切り替わると、ホームズが先程まで小脇に抱えていたマントがアイリーンの肩に掛かっていた。ヒロインの肩に自分のコートを掛ける紳士役が似合うトップオブトップ、これぞ真風涼帆。
  • ホームズはアイリーンにモリアーティ教授との関係性を尋ねる。彼はパトロンではなく恩人であり、かつての恋人であると発覚。
  • モリアーティ教授を殺害しないとわたしが殺されるとホームズに助けを求めるが、犯罪に加担できないと突っぱねられ立ち去るアイリーン。彼女を引き止めようと肩を掴むも、マントだけが手の中に残る演出良かった。
  • あと今作のセット、USJホグズミード村っぽくて観てるとUSJに行きたくなる。

 

  • オペラ座からの帰り道、メアリーはワトソンに出会えたのはホームズさんのお陰、感謝しなくっちゃと話す。死ぬほど嫌そうな顔をするワトソンがお茶目で好き。
  • 1人になったアイリーンと遭遇し、アイリーンの様子がおかしいことを察したメアリーは、困ったことがあったら221bを訪ねるように言う。アイリーンがどうしてと尋ねると「重たい荷物を持っていらっしゃるから…抱え切れないときは、人を頼っていいのよ」(ニュアンス)と答えるメアリーと、その横でにこにこなワトスン。あんたら、いい夫婦になるよ…(2回目)
  • この後のアイリーンの歌で ♪私は誰?私は誰なの? と歌うと、コーラスで アイリーン・アドラ〜〜〜 って入るのが地味にツボだった。そうだね。

 

  • 潜水艦の設計図を紛失したことがヴィクトリア女王(瀬戸花まり)にバレて召集されるウィリアムズら。モリアーティ教授の前だと威張っているけど、女王の前だとお母さんに怒られた子どものよう。
  • ホームズの大ファンであるヴィクトリア女王は、設計図の捜索をホームズに依頼するよう指示する。

 

  • 一方、ロンドン中でさまざまな犯罪が頻繁する中、切り裂きジャックを名乗る人物が殺害予告を新聞社に送ったことで大騒ぎのスコットランドヤード
  • ドスの効いたバカデカ声で話すレストレード、ついこの間までメンヘラ夢二を演じていた人と同じとは思えない。めちゃくちゃ雄々しい。歌声もかなり低くて、ネバクラブで高らかに歌っていたリリィと同じ人とも思えない。ソラカズキの音域の広さは宇宙だ…。
  • 渋々ベイカー街に向かうレストレードのプンスコ具合が可愛い。

 

  • 221bにマイクロフトとレストレードが尋ねてくる。消えた潜水艦の設計図、仕留め損ねた5人目のターゲット、モリアーティ教授に命を狙われるアイリーン、ロンドンで頻繁する犯罪、全ての点が繋がり、真実に気付くホームズ。
  • そこにハドスン夫人が手紙を渡しに来る。送り主の名はミス・フォークナー。中には「この件から手を引け」と。
  • ここからミス・フォークナーの回想に。彼女はホームズの恋人で、ホームズに追い詰められた犯人の銃弾から彼を守って亡くなっていた。手紙の本当の送り主はモリアーティ教授だった。
  • 今作では死んだ人間が必ずリフトされるのだけど、天に昇るのを模しているのか、十字架を模しているのか。

 

  • 舞台背景が赤と鎖で染まる。まるで領域展開。モリアーティ一味によるシュールな鎖ダンスがスタート。
  • 途中鎖で自分の首を縛る振り付けがあって皆死んだ目をしている中、眼帯のファン・ヘルダーがバッキバキにイッた目をしてるんですよ…まっぷーさんの目の演技が凄い。
  • モリアーティ一味に仲間を倒され、追い詰められるホームズ。ハッと目覚めるとそこは221bのソファーで、皆が心配そうに見ていた。鎖ダンスのシーンは、精神的に追い詰められたホームズが見た悪夢だった模様。

 

  • 街中でイレギュラーズに「天国に行きたい」と声を掛けるポーロック。彼はアイリーンとイレギュラーズと共に221bに現れる。実はポーロックはホームズが送り込んだスパイだとここで判明。二作続けて真風さんを支える優秀なスパイもえこ…らぶ…。
  • モリアーティらからアイリーンを守りながら、彼らが企む世界戦争の勃発を防ぐべく、罠を仕掛けるホームズ。

 

  • 一方、アイリーンに潜水艦の設計図を渡すように脅すモリアーティ教授。アイリーンはスイスに逃してくれたらそこで設計図を渡すと取引を持ち掛け、ゴールデン・ビジュリーが終わったらスイスに行こうとモリアーティ教授も了承する。
  • この時ポーロックがアイリーンを拘束しているんだけど、実際はめちゃくちゃ手加減してるんだろうな…と、もえこポーロックに想いを馳せた。

 

  • そして迎えたゴールデン・ジュビリー。下手花道でスコットランドヤードの配置は完了したかレストレードに確認するホームズ。
  • 上手花道からアイリーンを連れて登場したのはイタリア大使に変装するモリアーティ教授。変装がまさかの髭だけでズッコケた。
  • モリアーティ教授は、ヴィクトリア女王が王座に付いた瞬間に大聖堂を爆破するとアイリーンに告げ、わざとホームズに伝達させる。
  • しかし爆破は起こらない。爆破予告の混乱に乗じてイタリア大使に化けた姿でロシア大使を刺し、世界戦争勃発のきっかけを作ることが真の目的だった。計画を遂行しその場を去るモリアーティ教授。
  • しかしホームズは一連の計画を読んでいて、モリアーティ教授を欺くために女王やスコットランドヤードに協力を仰ぎ、偽のゴールデン・ジュビリーを決行。刺されたロシア大使は変装したワトスンだった。
  • 刺されたワトソンを守ったのは、変装による着膨れと潜水艦の設計図が入った金の筒。ワトソンに「厚着してて良かったわ」と声を掛ける無邪気なメアリー。
  • 潜水艦の設計図を女王に返し、まだやることがあるとその場を走り去るホームズ。その後を追って猛スピードで下手へ駆けて行く着膨れワトソンくん…重いはずなのに動きが身軽過ぎる。

 

  • 場面は変わりスイスの登山道。モリアーティ教授、アイリーン、モリアーティ大佐が仲間の到着を待つも一向に現れない。そこにホームズとワトソンが登場。ゴールデン・ジュビリーの計画は失敗、仲間も武器工場も取り押さえたことをホームズが明かす。
  • モリアーティ大佐が銃を抜こうとするも、ポーロックから念のためと渡された銃で撃退するワトソン。威力やば〜〜〜と言いたげなあんぐり顔が可愛い。そしてどこまでも有能なポーロック。
  • モリアーティ教授とホームズの決闘が始まる。それぞれ持っていた杖が仕込み杖だからおっかない。
  • ここ、2人が剣を交わす中セットが反時計回りに回転しながら迫り上がるのだけど、背景部分の大道具が8時の方向まで来たところで、身体を小さく縮こまらせてセットの間を移動する黒子さん2人の姿が2階席から見えて微笑ましかった。(1階席からだと全く見えない)
  • 最終的にホームズがモリアーティ教授を鎖で自分自身と繋ぎ、ライヘンバッハの滝に一緒に落ちていく。鎖はモリアーティ教授の象徴だと思っていたら、最後はホームズまで鎖の使い手になっていた。

 

  • 舞台はロンドンの墓地。下手にシャーロック・ホームズと刻まれた墓石が。
  • 泣きじゃくるウィギンズ(優希しおん)を慰めるハドスン夫人から溢れ出る母性ね…。ららたゃは傷ついた背中をそっと包み込んであげるような役が本当に似合う。
  • メソメソ泣いているワトソンに、メアリーが「ホームズさんは生きてるわ。私たちの心の中で」と励ますのだけど、実は舞台上手の墓守の1人が変装したホームズ。墓守2人と牧師と何か話してる風なんだけど、何て言ってるんだろ?
  • 参列者が墓地を跡にしたところでアイリーンがホームズに声を掛ける。「あんなに泣かせて、酷いじゃない!」「あなたを弔うために黒を着てきたのに!」と責め立てられ、たじたじのホームズ。完全に尻に敷かれている。
  • 「いつまでその仮面付けてる気?」とアイリーンがプリプリしながら言うんだけど、早く顔が見たいのに素直じゃないのがまたいじらしい。

 

  • モリアーティの残党を捕らえる旅に出るべく、駅に向かうホームズとアイリーン。
  • 2人が客席に背を向けて帽子を被るシーンでは、アイリーンの帽子が浅く安定感のない作りのせいか振り返るタイミングギリギリまで微調整しているのだけど、その仕草がとっても可愛いので見てください。
  • ヴィクトリア駅に着いた2人。ホームには目深に帽子を被り駅員に扮したモリアーティ教授の姿が。コートの両襟にMの飾りがあるのはモリアーティ教授仕様?
  • そしてホームですれ違い、察したように振り向くホームズ。死ぬまで続く因縁を思わせる、続編があってもおかしくないラストだった。

 

  • 今作、ホームズは浮浪者姿→深緑のスーツ→真っ赤なガウン→黒い燕尾服→式典衣装→ベージュのスーツ→墓守姿→スモーキーブルーの燕尾服と1幕物なのに衣装替えが多かった。
  • 一方他のキャラクターはオペラ座とゴールデン・ジュビリーとお墓のシーン以外で衣装替えが殆ど無い。
  • 安心してください、デリシューでめちゃくちゃ着替えます。

 

Delicieux! -甘美なる巴里-

  • ピアノの音色とともにミラーボールが動き出し、幕に紫色の光が差す。
  • 薄いヴェール様の幕が開くと、パステルパープルの衣装に身を包んだギャルソンが登場。中央にはさっきまでサイコパスを演じていたとは思えない、爽やかな笑顔のキキちゃん。
  • 上手花道から登場し、銀橋を移動するラ・フルール(潤花)。かぼちゃパンツが可愛い。
  • 下手側にレ・アントルメの4人が登場。チョコレートの精の寿組長、幼女向けウィリー・ウォンカなヴィジュアル。チョコレート風のネズミ型の仮面を持ってるのが可愛い。口紅もチョコレートカラー。
  • 舞台中央上からゴンドラでル・ヴォン(真風涼帆)が登場。ヴォンがフルールに甘く囁くと、一瞬で純白のドレスに。ヴォンもパティシエ姿から変身。ステージ上の早替え大好きマンなのでここでテンションが上がる。
  • フルーツタルトのシャンシャンを持って階段を降りてくる潤花ちゃんが可愛い〜!
  • 続いてキャンディーステッキを持って降りてくるソラカズキとしどりゅー、目力対決でもしとるんか?ってくらいバッキバキに目力が強い。
  • ショコラケーキ型の帽子を被って贔屓が降りてきた時はI AM FROM AUSTRIAの冷凍室のシーンを思い出した。もしやあのザッハトルテ??
  • この時の桜木さんの弾ける笑顔よ…贔屓目にしたって顔が良い。♪キスした〜 って歌詞のところで投げキッスを飛ばすのだけど、2階席下手寄りサブセンは被弾するので気をつけてください。(わたしはここで1回召された)
  • アイスを持って降りてくるキキちゃん。♪きみを愛す(アイス)〜 と艶のある美声で歌い上げるからホゥ…と見惚れてしまうんだけど駄洒落なんよな。小道具のいちごアイスにはいちごポッキーが2本刺さっていた。リアルな作り込み。
  • 組子が次々大階段を降りてくるの、脳汁ドバドバ出て一気にテンションが上がる。これがフィナーレじゃなくて開始5分後なの凄い。
  • 真風さんと潤花ちゃんが登場したところで、マカロンシャンシャンペンライトを持った組子がわ〜っと出て来るので客席もここでライトのスイッチオン。サビの ♪セ・デリシュ〜 からみんなで一緒に手振り。
  • 真風さんの「もう一回行きますよ〜!」という歌のお兄さんのような掛け声(とっても可愛い)でサビをもう一周する。サビ2周目が終わるとペンライトはお役目御免になるのですぐに消しましょう。
  • ただ使用時間がまさかの約1分で正直振り足りないジャニヲタ。(結果チケットを増やして解決した)
  • この後はカンカンへ。シルバーのトレイにワインボトルを乗せて踊るギャルソン桜木さんも素敵だけど、何と言ってもずんぱながキラッキラの笑顔でクルクル踊る画の多幸感と言ったら!!!あまりの幸福感にマスクの下で歯茎見せて笑ってた。
  • 煌びやかな衣装を纏った組子でいっぱいのステージ、見てて元気が出る。大階段が虹色なのも景気が良いのでジャンジャン光らせて欲しい。

 

  • 続いてマリー・アントワネット(芹香斗亜)が大階段から登場。♪イケメンと美味しいスイーツが生きる活力〜 と歌うキキ斗亜ネット、生態がヲタクと一緒で嬉しくなる。
  • 女官長の寿組長、ドレスの掴み方が完全に男のそれ。皇后陛下を演じれる方だからわざとなんだなと思って笑顔になった。
  • 次々現れるスイーツを模した個性的な美男子たち。個人的なお気に入りはすみれの砂糖漬けなもえこってぃ。ツイステのオクタ寮ごった煮みたいなビジュアル(双子、白髪、パープルメッシュ、銀縁の丸眼鏡、薄紫のお衣装)でした。ヲタクホイホイ。
  • あとはソラカズキによるクレープ伯爵。こぶし効かせてバカデカボイスで歌う姿がイキイキしてて良い。キキ斗亜ネットが「召し上がらんわぁ〜〜〜!!!」とちゃぶ台ひっくり返す勢いで突っ込むの好きすぎる。
  • もっとゴージャスなのはないの!と言われて出てくる真打フェルゼン(真風涼帆)。完璧なフェルゼンに興奮したキキ斗亜ネットはドレスを脱ぎ捨てダルマになるのだけど、2階席からだと脱ぎ脱ぎしてる姿が露わになってて可愛い。1階席からだと羽で隠されて何だなんだってなるからこれも楽しい。
  • 貴族や従者も一緒になって踊るところ、寿女官長の両脇に砂糖漬けの双子がいるのだけど、最初は女官長の勢いにオドオドしてる双子(特にもえこ)が途中から笑顔になってわたしも笑顔になった。

 

  • 続いて問題?のフォレノワール
  • 下手にレザン(桜木みなと)登場。お衣装がけしからん!爪先にスタッズの付いた膝丈の編み上げブーツ、網タイツ、キラキラのホットパンツ、深いVネック。ホットパンツから伸びる程よく引き締まった御御足は女性的なのに、Vネックから覗く胸元は肋骨が浮いていて華奢な男性みたいなんですよ…この絶妙に性別がどちらかわからない感じ本当に堪らん。あと、動く度に揺れるスカーフの隙間から鎖骨が見え隠れしてとってもえっちなので、双眼鏡でロックオンして見てくれよな!
  • レザンはフランス語で「レーズン」だそう。やっぱり桜でもみなとでもなく"ずん"で弄られた桜木さん。
  • ダンスーズ、黒のボンテージに動物を模した黒い仮面を着けてチェアダンスをしてるんだけど、こちらもとってもけしからんかったし、タカラジェンヌってM字開脚するのか…と宇宙ネコの顔になった。
  • ステージ中央のフォレノワールにベラミ(真風涼帆)登場。ちなみにベラミはフランス語で「美しい友人」という意味だそう。
  • 四つん這いになってベラミに乗馬鞭で叩かれて恍惚の表情をするレザン。俺たちは一体何を見せられているんだ…?と頭を抱える。
  • 真っ赤な玉座に乗ったアメリカンチェリー(潤花)が上座に登場。月組のさくら姫のミュサロ衣装を着用。スーパースレンダーなさくさくが着ると高貴な女騎士って感じだけど、ヘルシーで女性的な肉付きの潤花ちゃんが着るとこの世の男全て狂わす女帝Sって感じだった。みんな違ってみんないい。
  • ベラミを奪われて激おこのレザン、アメリカンチェリーにビンタ!男3が娘1にビンタするのは宝塚的にありなん!?とビックリする。
  • 最後フォレノワールの上で寝そべるアメリカンチェリーのお胸を鷲掴みにしてるベラミ、お披露目公演で思いっきり破廉恥してるけど大丈夫そ?

 

  • 次のお衣装はゴールド×黒のザ・宝塚なお衣装。舞台照明も明るくなって、雰囲気が180度変わる。
  • 銀橋は上手からららたゃと峰里ちゃん、下手から桜木さん、上手からアモーレ!と情熱的に出てくるキキちゃん→下手からハイレグと網タイツでセクシーな潤花ちゃんが次々通るのでとっても楽しい。
  • 桜木さん、ゴールド×黒のお衣装との相性抜群じゃありません?アクアヴィーテ然り。男らしさと品の良さのバランスが絶妙。
  • というか今作、露出の多いお衣装のオンパレードでは?圧倒的網タイツ率。感謝。
  • 舞台中央が迫り上がって真風さんが登場。ライトに当たってキラキラ七色に光るゴールドのお衣装に羽を背負ってるの、豪華絢爛でとっても良い!
  • あと組子が金色のポンポンを持って真風涼帆応援団と化してるの最高。熱烈な囲いたち。あのポンポンもグッズで出してくれたら一緒に振るんだけどな〜東宝からグッズ化しませんか?
  • ちなみに桜木さんは上手最前列、潤花ちゃんの隣にいた記憶。(袖から一気に組子が出てくるので最初見失った人)

 

  • 真風パティシエ再び。ここまで怒涛の流れだったけど、ここはバラード調でしっとりクールダウン。
  • パステルカラーのロングシャツを着た組子たちが出てきて、その後ろで真風さんは白羽で隠され早替え。白のお衣装に。
  • ららたゃ、パステルグリーンが似合いすぎる。
  • サントノーレを持った潤花ちゃんが上手から登場。ロングポニテがとっても似合う!めちゃくちゃ踊るのにサントノーレが手から落ちないのは何の魔法?
  • 潤花ちゃんが持ってるサントノーレ、実はラデュレのサントノレ・ローズ・フランボワーズにそっくりなんです…近々食べに行きたい。

 

  • 赤いサンタ帽を被った娘役が登場。白いワンピース姿でららたゃは赤、他は緑のアクセント。
  • 銀橋を渡っていく彼女らがも〜本当に可愛い!のだけど、突然のクリスマス仕様に♪Hello,Hello & Merry Christmas〜 とSexyZoneの『Sexy Summerに雪が降る』が頭の中を駆け巡る。(ちなみにこの曲は夏でも冬でもなく秋発売というトンチキっぷり)
  • 話を戻して…この後キャンディーステッキを持った男役も登場。娘役の皆様はサンタ帽からカンカン帽にチェンジ。
  • センターのキキららが赤のお衣装でとっても可愛い。このシーンのららたゃがマリリンモンローみたいなブロンドパーマヘアなせいで、ヘルマンとアルマのIfかと錯覚しちゃった。
  • この日はソワレでアクシデントが。キキちゃんがステッキを空中でキャッチするところで掴み損ねてしまうのだけど、余裕の笑顔で曲に合わせて舞台際まで歩いて行ってステッキを拾い上げる姿が優美でした…合掌。
  • あとはサビで峰里ちゃんのカンカン帽が脱げてしまうのだけど、1度曲に合わせて取ろうとするも尺が足りなくて手が届かず、次のタイミングを見計らってる様子が愛おしかった。

 

  • 続いてオケピからずんそら登場。んしょ、と声が聞こえて来そうなよちよち感がまさにチップとデール。自分は宝塚大劇場にいると思っていたけど、いつの間にか舞浜にいたらしい。
  • お揃いのピンクの燕尾服もお似合い!ピンクが似合う美男子に狂わされる人生最高。
  • 銀橋で踊る2人が本当〜〜に可愛くて、野口先生ありがとうございますと心の中で一礼した。
  • 桜木さんが上手、ソラカズキが下手花道に移動して、ステージに向けて手を差し伸べながらせり下がっていくのだけど、スポットライトが切れてもずーっと目がキラキラしてたの…すごい…目の中に星…。あとお顔が見えなくなっても指先まで1mmも微動だにしないからまるで彫刻。
  • 107期生がホールケーキを模したセットに乗って登場するシーンは圧巻。今作、舞台装置をフル稼働して毎回違う登場の仕方をするのでそこも見所。
  • ロケットのお衣装、お尻にマカロンを模した大きなファーの尻尾がついててとっても可愛かった!シルエットが完全にディズニー(まだ言う)
  • センターにいた横長の大きなお目目の恐らく男役の方、スタイル良し笑顔良しで目を奪われてしまった。お名前わかる方いらっしゃったら教えてください。

 

  • 今度は三色旗ボーイズによるダンスバトル。青はもえこ、白は桜木さん、赤はソラカズキが率いてるの、完全に解釈一致だった。
  • あとこれはたぶん真理なのだけど、お衣装はシンプルであればあるほど個人の魅力が光るので、男役のソフトスーツは至高。
  • 銀橋中央に、下手からそら、桜木さん、もえこと並ぶ。ずんそらイチャイチャタイムなので目かっぴらいて見てね…。マチネでは指でお互いをツンツンし合いっこ。ソワレでは一緒にお尻をフリフリしたあと、桜木さんが一拍置いてタイミング合わせてお尻をくっつけてたよ〜〜〜可愛すぎて幻覚見たかと思った。
  • あと、ソワレで桜木さんがもえこのお腹を手のひらで優しくポンポン叩いていたのだけど、あれは何だったのか。
  • トリコロールに色を合わせるならそらもえこの並びが逆になるはずなんだが、どちらにせよ桜木サンドで美味しいですありがとう。

 

  • 続いて大階段にピンクドレスの娘役と、赤のベストに紫のジャケットを着たキキちゃん登場。
  • キキちゃんって紫を背負うために生まれてきたのか?と思うくらい明彩度問わず紫色が似合うし、パープルもヴァイオレットも似合うからパーソナルカラーなんてない。
  • キキらら峰里で銀橋歩くのも可愛すぎた。今回ららたゃパートが多くて嬉しい。いっぱい目に焼き付けるからね…!
  • この後は男役群舞。大階段で足を伸ばしてポーズ決めてる桜木さんを見て、顔ちっさ!脚なっが!と驚く。(n回目)
  • 男役同士のデュエットダンスって何であんなに良いのだろう。月組ドリチェのミロンガ然り。娘役デュエットにはないギラッギラの目をするじゃないですか、あれが堪らなく好きなんです…。長い脚を絡め合う姿もいとをかおし。
  • そして上手からネイビーのドレスで登場する潤花ちゃん。ドレスの内側はパステルグリーンとパープルが層になっていて、よく見るとネイビーのチュールから色が透けて見えるようになっていた。雪と宙のカラーをどちらも秘めているの素敵。
  • そして下手にいるキキちゃんの歌に合わせて新トップがデュエットダンス。♪永遠(とわ)に〜 と言う歌詞は恐らく"斗亜"と掛けて。フィナーレまでネタを入れてくる野口先生のサービス精神よ。
  • パレード冒頭は春乃さくらちゃんから。ホテルスヴィッツラハウスの時も思ったけど本当に歌が上手い!澄んだ歌声だし、高音も安定感があって心地良い。
  • パレードの時だけで良いからカイリキーみたいに腕が4本になったら、全力で拍手を送りながら双眼鏡で贔屓をロックオンできるのにな…と思いつつ、拍手に全フリしました。楽しいショーをありがとう!

 

おわりに

実は今回人生初のマチソワだったのだけど、疲れるどころか翌日お肌がツヤッツヤになりました。ビタミン剤にも勝る贔屓。これは積極的に摂取していかなくては。ってなわけで急遽今週末もマチソワしちゃうぞ☆キラッ