'21宙組『バロンの末裔|アクアヴィーテ!!』福岡公演の記録

29歳、生まれて初めてひとりで飛行機に乗り、行って来ました福岡市民会館

桜木さんに一目惚れした後「間に合いたかった…」と一番に後悔した作品が『アクアヴィーテ!!』だったので、今回遠征しないという選択肢はなかった。それにしても宝塚はわたしのフットワークをどんどん軽くするな…。

今回は12月4日ソワレ、12月5日マチソワと計3公演を観劇。久々のマチソワ観劇だったからか、はたまた福岡市民会館の座席が硬かったのか、無事お尻の感覚は無くなりましたが最高の時間でした。

 

以下、あらすじと感想。ネタバレあり。

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あらすじ

400年の歴史を誇るボールトン男爵家の当主・ローレンス(真風涼帆)は穀物相場に手を出した結果、屋敷も領地も借金の抵当に入れてしまった。ローレンスの双子の弟・エドワード(真風涼帆)は屋敷と領地を守るため奔走する。そして、エドワードは幼なじみでローレンスの婚約者でもあるキャサリン(潤花)に、ローレンスとの婚約を解消するよう助言するのだが…。

 

印象的なシーンと感想

バロンの末裔

  • 冒頭、ローレンスがエドワード宛の手紙を書いている背後に執事のジョージ(寿つかさ)の姿が。スクエアフレームの眼鏡にパリッとした制服がとてもお似合いで、素晴らしいキャスティング…と拝んだ。
  • オープニングでキャサリン(潤花)が階段上からローレンスを優しい眼差しで見つめているところ、まさに"女神の微笑み"で最高。
  • ウィリアム(瑠風輝)が登場した際、あまりにも脚が長いので双眼鏡で覗く前からもえこちゃんだとわかった。大劇場ホームズではポーロックに狂わされていたヲタク、立ち姿から声の出し方まで全く違うもえこちゃんの振り幅に腰を抜かす。
  • 0番にリチャード(桜木みなと)が立った瞬間、スタンディングオベーションしそうになった。軍服姿が破茶滅茶に格好良い!純白もパステルピンクも似合うのに、カーキの軍服まで着こなしちゃうの最高!パーソナルカラーは麗人を前にしたら無力なんですよ、ええ。

 

  • リチャードが夢を叶えるために500ポンド貸して欲しいとエドワードに頼むシーン。20世紀初頭の500ポンドが果たしてどれくらいの価値なのか調べてみたところ、現在の日本円換算で2500万円前後とのこと。
  • そんな大金を友人から借りようとするリチャードの非常識っぷりにもびっくりするが、「兄の死を祈ったりするなよ」と嗜めるだけで「絶対に貸すかバーカ!!」とならないエドワードに、マジの金持ちなんだな…となった。
  • エドワードが去った後、威嚇する猫のような表情で「死ねー!!!」と小声で叫び、十字を切って真剣にお祈りをするリチャード。めちゃくちゃ不謹慎なのだが、人間味が溢れていて何だか可愛いのよね。これが"贔屓目"ってやつ?

 

  • エドワードがボールトン家の屋敷に到着すると、使用人たちがお出迎え。ここで使用人一人ひとりの名前を言っていくエドワードと、嬉しそうな使用人たちの表情がとにかく素敵。エドワードの人望の厚さが伺える。
  • 執事たちと一緒にエドワードを迎えるキャサリン。このシーンでキャサリンが着ている目の覚めるようなサマーグリーンのスレンダードレスがとっても可愛い!潤花ちゃんのスタイルの良さが際立つ。
  • エドワードとキャサリンの背中に向かって、「俺、ヘンリー!」と新入りの雑役ヘンリー(亜音有星)が自己紹介をするのも可愛い。特におかしなことは言っていないのだが、いちいち馬鹿でか声で話すヘンリーが無邪気でクスっと笑える。

 

  • ローレンスの寝室にて、ローレンスが穀物相場に手を出して失敗したことで、屋敷も領地も抵当に入ってしまったことを告白され、絶望するエドワード。
  • エドワードに振り解かれたローレンスが「あ痛!」とベッドから落ちてみたり、シリアスな場面でもクスッと笑える台詞を入れるのが本当に上手い。正塚作品は笑いのセンスが良いし何よりテンポが良いなと思った。
  • あまりお兄様を責めないであげて、とローレンスを庇うキャサリン。なぜ無能な兄が家を継ぎキャサリンと結婚できるんだと苛立ってしまうエドワードの気持ちもわかるし、ローレンスを助けてあげてと懇願するしかないキャサリンの気持ちもわかる。すべては家父長制のせいなのだけど、それにしたって辛い。
  • そんな重苦しい空気の中、ベッドの天蓋の後ろで音もなくエドワードからローレンスに姿を変える真風さんを想像すると、なんだか可愛らしくて少し心が軽くなった。

 

  • エドワードに宛てた手紙を読み返しながら、「あいつ意外と欲深いかもしれないからな〜」とホテルの共同経営者に誘うのはやめようとするリチャード。500ポンドも借りようとしてる身分で何を言ってるんだ…??
  • まどろっこしい!と手紙を書くのをやめてボールトン家のあるスコットランドまで行くのを即決するあたり、リチャードは行動力に全振りした思い立ったが吉日タイプ。江戸っ子かな??(中の人は浜っ子)
  • そこにノックなしで部屋に入ってくるヘレン(山吹ひばり)。「いつでも来ていいって言ったじゃない」のキョトン顔が可愛い〜!そしてそんな予感がしていたの、と旅支度をしていたところを見るに、彼女もまた行動力の化身であることは間違いない。お似合いよ。
  • ずんひばソング、桜木さんの馬鹿でかボイスに負けないくらいひばりちゃんの声が良く通るので、ふたりの声の重なりがとっても綺麗だった。4日のソワレはほぼ天井席だったのだけど、天井揺れてます?ってくらいふたりの声が真っ直ぐ伸びてきて素晴らしかったです。

 

  • 翌朝。どんより顔で屋敷を掃除する使用人たちに、「目には太陽を!唇には微笑みを!」と発破をかけるジョージが素敵過ぎて…落ち込んだら心の中のジョージにこれを言ってもらおうと決めた。最早座右の銘にしたい。
  • 皆が元気に掃除し始めた途端、ソファに座ってサボるケネス(真白悠希)だったが、すかさずジョージに睨まれてヒェッと肩をすぼめるところまで丸っと微笑ましい。

 

  • エドワードから兄のどこが好きなんだと聞かれ「………顔」と真顔で答えるキャサリン。その後、エドワードから「君の幸せを願ってる」と言われ、「こうしてる今も幸せよ、他に何かあって?」とキャサリンは微笑むのだけど、エドワードにこれらの真意は伝わっていない。
  • キャサリンは心の内ではエドワードを愛していて、エドワードと同じ顔を持つローレンスの好きなところを聞かれたから「顔」と答え、エドワードと顔を合わせる瞬間が一番の幸せで、そのためにボールトン家との繋がりが絶たれないようローレンスの妻になる覚悟を決めたのだ。結末を知ってからの2回目以降、このシーンは涙無くして観れなかった。

 

  • ウィリアムを訪ねて来た創業者のトーマス(凛城きら)に、応接室で待つよう伝えるブリンクリー(鷹翔千空)だったが、「ブロッコリー、とか言ったか」「畑に埋めてやる」と強行突破され、続いてシャーロット(愛未サラ)からは「茹でてサラダにされちゃうわよ」ローバック(秋音光)からは「不味そうだ」と畳み込まれる。ブリンクリー、一番まともなのに不憫過ぎる。(とか言いながらこの場面めちゃくちゃ笑ってた)
  • 商談相手のイングリッド(水音志保)が帰ろうとしたところで、「「え!まだお話が終わってませんのに!!」」と息ぴったりなトーマスとウィリアム。経営方針は噛み合わないけど、やっぱり親子なんだな〜と笑ってしまった。
  • シャーロック・ホームズのロイヤルイタリアンオペラのシーンで、見よう見真似で踊るマイクロフトばっかり双眼鏡越しに観ていたくらい「たどたどしく踊るりんきらさん」が可愛らしくて好きなので、まさか今回も観れるとは思わなかった。大感謝。
  • ナンバー中、態勢を崩したトーマスをブリンクリーが支えるも、ウィリアムから肩を叩かれた途端に手を放しトーマスが倒れ込む一連の流れ、ブリンクリーはウィリアムにしか忠誠を誓っていないことが伝わって来て大変良かったです。
  • あと気になったのはイングリッドは何のお店のオーナーなのか。トーマスが鼻の下を伸ばすほどの美人で、「この街の殿方は皆さんお越しですよ」とトーマスを誘い、更にはトーマスがウィリアムを「お前も隅に置けないな」と茶化すってことはキャバレーかな。キャバレーでずっとおどおどしてるウィリアムしか想像できなくてにっこりした。

 

  • 頭取室にやってきたエドワードの顔を見るなり、ローレンスと瓜二つでびっくりしたのか「はっ…!」と声を出してしまい慌てて口を塞ぐブリンクリー。可愛いかよ。
  • エドワードとウィリアムのやりとりからも、ウィリアムの真面目さと誠実さが伺えて大変良かった…流石はちゃらんぽらんな父に「一本気な性格」と言わしめる男。

 

  • ウィリアムとの交渉を終え帰って来たエドワードは、キャサリンに兄との婚約を解消すべきだと話す。しかしキャサリンは頑なに婚約は解消しないと言う。この土地にいられなくなるのならば、せめて人だけでも一緒にいられないかしらと。
  • そこでキャサリンは、小さいころ3人で洞窟に探検に行った話をする。蝙蝠にびっくりして1人逃げてしまったローレンスと、足をくじいてしまったキャサリンをおぶって帰ったエドワード。「あなたは私のお守り役?守ってくれて、ただそれだけ?」とキャサリンは震える声で訴える。
  • あなたにとって私はいつまでも守るべきか弱い幼馴染で、それ以上の存在ではないの?私を1人の女として愛してはくれないの?という訴えなのだけど、ここでもエドワードはキャサリンの真意に気付かず、落ちぶれた貴族の女が娼婦になる話とかしちゃう。(火に油を注ぐな)
  • 「何が不幸か、何が幸せか、あなたにおわかりになって!?」と叫ぶキャサリンにとっての最大の不幸は、エドワードとの繋がりが絶たれること。彼女に残された最善手は、義姉としてエドワードの家族となり、エドワードの帰る場所になること。
  • 両想いなのにここまで拗れてしまうと本当にしんどい…これが愛の地獄…ローレンスが身を引いたら全ては丸く収まるけど、ローレンスはローレンスで純粋にキャサリンを愛している訳だから何も悪くはないのよな…。

 

  • ボールトン家の居間に通されたリチャードとヘレン。ジョージの重々しい喋り方をを真似するリチャードに、「似てる!」とはしゃぐヘレンが仲睦まじい。
  • そこにローレンスが現れ、3人でソファに掛ける。おかしな調子で笑いかけてくるローレンスに、ふたりが「こいつ、大丈夫か…?」という顔をしながら愛想笑いを返すのが可愛い。
  • リチャードが「いっそ死んだ方が楽な時もありますからね」と死ネタをぶっ込んだ直後、ローレンスがソファで死んだふりをして腰を抜かすふたり。「冗談だよ~」と起き上がるローレンスに、221Bでワトスンとハドスン夫人を翻弄する退屈ホームズが重なってしまった。
  • ローレンスの話を聞いて、エドワードが当主になり金を用意するために壺を売ってくれるんだと完全に勘違いしたリチャード。壺を手に取り、そのままヘレンに熱いキスを送る。壺もまさか美男美女に抱きしめられながら熱く長いキスを誰よりも近くで見る羽目になるとは思わなかっただろうに。
  • この後の壺キャッチ、4日ソワレ、5日マチネ、5日ソワレの3公演とも成功していて、ひばりちゃん偉い!!!ってなった。ひばりちゃんは宙組の名捕手です。
  • ローレンスにはヘレンを「友人」と紹介していたリチャードだったが、エドワードにはヘレンを「フィアンセ」と紹介する辺りめちゃくちゃ現金な奴だし、それですっかり上機嫌になるヘレンの純粋さが眩しい。そしてエドワードです、と自己紹介をしながらヘレンが抱えていた壺を回収する姿がシュール。
  • エドワードが当主になるどころか、借金を返すために何もかも売らなくてはならないと知ったリチャードが、恋人との今生の別れのような声で発した「壺ぉ……!」にも笑った。
  • ローレンスがなぜそこまで穀物相場に入れ込んでしまったのか、真実を知りたいと立ち上がるエドワードに、「君は顔を知られているだろうから、僕が動こう」「こう見えても情報部の将校だからね」とヘレンを連れて颯爽と街に出るリチャードの姿は完全に『恋』だった。ここまで徹底的に「一番は金」だったのに、目の前の友人が困っていたら自分に利益があるか否か考える間もなく手を差し伸べる姿を見せて来るなんて…こんなの好きになっちゃうよ…。

 

  • 街角でトーマスを呼び止めたウィリアムが、ボールトン家の土地を手に入れる為にローバックと組んでローレンスを嵌めたことを責める。「僕の目を見てください」と詰め寄るウィリアムに、「意外と小さい目をしているんだな」と誤魔化すトーマスが苦しい。
  • そこに「トマちゃ~~ん!」とシャーロットが黄色い声を上げて現れ、気まずい空気が流れる。ウィリアムが「全部見なかったことにするので、もう行ってください……トマちゃん」と吐き捨てる辺り、水に流す気はなさそう。最後にぼそっと「母さん…」と言って去るところで、奔放な父のせいで苦労する母を見て来たんだろうなと想像できる。

 

  • 翌朝、雉撃ちに出かけるエドワード。そこに遠乗りに出ていたキャサリンも現れる。最初はよくこんな時に娯楽をする気分になるな…と思ったが、この領地での最後の思い出作りに出掛けたのだと思うと納得。
  • 序盤のグリーンのドレスも素敵だったけど、遠乗り用のパープルのドレスもとっても素敵。潤花ちゃんには濃くてハッキリした色が似合うな。
  • エドワードから僕を驚かせたら大したもんだと言われたキャサリンは、悪戯っぽく笑った次の瞬間、銃口エドワードに向ける。もちろんキャサリンは冗談のつもりで空の銃を向けたのだったが、エドワードは絶対にやっちゃいけないことだとキャサリンに激怒。
  • 「馬鹿な新兵がふざけて怪我をしたなんて話が五万とあるから」と言い過ぎたことを謝るエドワードだったが、キャサリンは「私は馬鹿な新兵以下…」と余計にショックを受けた顔をする。
  • しかしその後、突然エドワードに抱きつくキャサリン。物事の善し悪しも判断できないと思われているなら、どうせエドワードに軽蔑されているならいっそのこと、と開き直れたからこそ出来たハグ。
  • きっと地獄に堕ちるわ、もう二度としません、と取り乱すキャサリンに、遂に本心を話すエドワード。あなたとなら地獄に堕ちても構わないとキャサリンは懇願するが、「ローレンスを殺すも同じ、君にできるのか」と問われ俯いてしまう。
  • 地獄に堕ちる覚悟はあっても、ローレンスを傷つけることはできないキャサリンエドワードとの繋がりを絶たないためにローレンスとの婚約を受け入れたとは言え、ローレンスへの情もちゃんとあるとわかって安心した。
  • でもどうやって戻るというの、というキャサリンに「誰にも悟られず、心に抱きしめる」と返すエドワードが辛い。この状況で頑なにキスをしないのは、兄への精一杯の誠意だったのか、キスをしてしまったらタガが外れてしまいそうだったからか。

 

  • 張り詰めた空気の中現れるヘンリーに、どれだけ観るものの心が救われたか。本当にシリアスとギャグの塩梅が最高。
  • 雨宿りをさせるため、エドワードとキャサリンを家に招いたヘンリー。妹のレイチェル(栞菜ひまり)に「何か温かいものとか、飲むものないの?」と聞くも「お湯ならあるよ」と返され、「そんなのダメだよ!わからないのか、この馬鹿!」と怒るのだけど、怒ってる声もちょっと舌足らずで怖くないのよね。
  • そしてレイチェルの少したどたどしい話し方が童話から出てきた女の子って感じで本当に可愛いの…抱きしめたいわこの兄妹。
  • そして兄妹の父・ジェラルド(穂稀せり)は、前当主から譲り受けた領地の採掘権ををエドワードに返す。炭鉱開発でこの土地を変えたくなかった前当主は、村人の生活に使う分だけ掘ることを許していた。交渉の切り札を手に入れたエドワードとキャサリンは屋敷に戻る。
  • 去り際に「お礼よ」とキャサリンが身に着けていたイヤリングを外してレイチェルに渡すシーンは、キャサリンの優しい一面が描かれていた。リチャード然り、人には良い側面も悪い側面もあるのを描いているからこそ、一見身勝手に思えるキャラクターにも愛着が湧くんだなと思った。

 

  • ボールトン家の領地が石炭の鉱脈であることを知ったウィリアムが、ブリンクリーを連れてボールトン家を訪れる。
  • 二人掛けのソファにドカッと座る不機嫌そうなリチャードと、ソファの隅に追いやられ、脚をぴったり閉じ、怯えた表情のブリンクリーの構図よ。どこまでも不憫なブリンクリー。
  • ウィリアムを完全に敵認定したリチャード、初対面なのに握手を求められても無視、挙句「おい!冗談じゃないよお前!」「あ~~~もう我慢ならないなこいつ!!」「(誰の尻ぬぐいをするんです、に対して)お前の汚い親父のだよ」と暴言吐き放題で笑ってしまった。名前を覚える気が全くない。
  • ウィリアムから、抵当が設定される前に採掘権があったことを証明するよう言われ、ジェラルドから譲り受けた採掘権を提示するエドワード。水戸黄門みたいだな。

 

  • エドワードはウィリアムから新たに融資を受け、ボールトン家の屋敷を「ボールトンキャッスルホテル」として改装する。この領地の姿を変えず、使用人たちの雇用を守り、ローレンスが作った借金を返済しながら、リチャードの夢まで叶える一石四鳥なプランだった。ご都合主義好きには堪らない展開である。
  • ローレンスはキャサリンに変わらない愛を語りながら、自分の元から去る選択肢も提示しているあたり、エドワードとキャサリンの本心に気付いているし、それに対して「エドワードを愛しているけれど、私が妻になると誓ったのはあなただけよ」と返すキャサリンも誠実で残酷だなと思った。
  • リチャードがローレンスに城主としての挨拶を頼みながら「顔が同じだからどっちでも良いんだ」と冗談を言ったり、ウィリアムに「ウィリアム!お前の親父さんが居間で酔っぱらって大変だ」と声を掛ける辺り、ホテルのオープンまでに皆と仲良くなれたみたいで安心した。(親なの?)

 

  • ヘンリーとキャサリンの「お連れ様がお待ちです」「言葉遣いが変わったのね」「教えられた言葉以外は、ぶっ飛ばされるでございます」「ジョージに?」「左様でございます」のやりとりが微笑ましいのと、ヘンリーがどこまでも空気の読めるハッピーボーイで最高。
  • 1人テラスにいたエドワードに会いに行くキャサリン。身に着けていたペンダント(グリーンのドレスの時も身に着けてた)を渡し、何かあなたの物をくださいと言う。エドワードは「インドに行ったときに買ったものだ、兄は知らない」と人差し指に着けていた指輪をキャサリンの右薬指に贈る。
  • エドワードはそのままキャサリンの手のひらにキスを落とすのだけど、手のひらへのキスは「あなたを所有したい」という「懇願」を意味する。ローレンスとキャサリンの幸せを願う気持ちとキャサリンを愛する気持ちを一生抱きしめながら、エドワードは生きていくんだろうなと思った。
  • あと、キャサリンエドワードに贈ったペンダントが、雪組CHで冴羽がアルマ女王に託したペンダントと同じものの様な気がするのですが、いかがでしょうか有識者(だとしたら男女間を行き来し過ぎなのではあのペンダント)

 

  • ヘレンとの結婚式には来てくれよ、で下手に捌けながら隣のヘレンを見て悶絶してるリチャードが一番可愛かった。ナイスバカップル、お幸せに!!
  • そして口には出さないけれど、エドワードが誰よりもこの土地を愛していることを理解しているジョージ。エドワードを大切に想う人たちによって、エドワードの故郷がこれからも守られていく事に心が温かくなった。

 

 

アクアヴィーテ!!

  • 冒頭、センター分けで現れたなるくんに映像で何度も観た大劇場の桜木さんが重なって感情が爆発した。しかも配信・収録に合わせて12月4日ソワレ限定なのかと思いきや、5日のソワレもセンター分けになってて瀕死。105期怖い。
  • アルカミストSは大劇場では専科の英真なおきさんだったので、りんきらさんがやるのかな?と思っていたらまさかのすっしー組長!デリシューでもチョコレートの妖精だったし、最近すっかりティムバートン枠ですね。(最高です)

 

  • 幕が上がって、カウンターチェアに腰かけるウイスキーキングこと真風涼帆様の神々しさたるや。そしてドンピシャで当ててくる「イエ~~~~~~~~!!!!!」に全身の血がブワッと沸き立つよね。
  • そしてフワッと跳びながら前に出てくる桜木さん、シャンパンゴールドのお衣装もお似合いで最っ高!今世紀一番格好良い芋掘りダンスを生で観れたので、2021年に未練はありません。
  • 下手から桜木さん、潤花ちゃん、もえこちゃんの並びでピョン!とカウンターを降りてくるところが好き過ぎて、脳内でGIFファイルにした。
  • というかこれで半分しかいないって本当??と思うくらいに、熱気も声量も凄くてビックリしてしまった。宙組の未来は明るいね。
  • 2小節に1回のペースでウインクをばちぼこ飛ばす桜木さんは単体でも相当心臓に悪いのだけど、その斜め後ろで大人なねっとりウインクを飛ばすりんきらさんも視界に入って心臓が止まるかと思った。

 

  • 続くスーパー潤花タイムが最高〜〜〜!!!爆竹拍手が鳴り響く会場に、みんな潤花ちゃん好きだよね、わかる〜!ってなってた。
  • あと第一幕から思っていたのだけど、潤花ちゃん大劇場の時よりも痩せました…?ウエスト周りとふくらはぎがより一層華奢になったような。十分細いから、いっぱいご飯食べてねと田舎のおばあちゃんの気持ちに。
  • それと、眉をハの字にして笑うりずちゃんの笑顔が好きだなぁと改めて思った。唇を尖らせたり、キュッと口角を上げてみたり、笑顔にも沢山のバリエーションがあるりずちゃんが素敵。

 

  • 続くビースト。赤メッシュ鶏冠ヘアーまで似合ってしまう桜木さんに「好き〜〜〜!」と心の中で絶叫した。顔が好きだから何したって格好良い。全面降伏です。
  • 桜木さんのツンデレ、ビィ〜スト〜〜〜 の言い方が兎に角癖なので、頼むからTCAは別箱も音源化してください。これで救われるヲタクの魂がある。
  • キキちゃんのラムページは例えるなら"妖艶な黒豹"と大人なイメージだったのだけど、桜木さんのラムページは"元気いっぱいの赤ちゃんライオン"って感じでエネルギッシュで可愛い〜!
  • と、完全に油断していたらロフティドリームのきよちゃんのふくらはぎにチュッチュとキスをしたので、そうだこの人ついこの間までレザンちゃんだったじゃない…と正気に戻った。

 

  • スモーキーナイト冒頭でりせなるの膝に腰掛けるすっしー組長の画、めちゃくちゃ強くて好き。
  • 潤花ちゃんの健康美な身体にガーターベルトが最高に似合うのよ。もう何かにつけて潤花ちゃんにはガーターベルトのお衣装を着て欲しいよ。
  • 潤花ちゃんがカップをぶん投げた後、キャッチするのがひばりちゃんで笑ってしまった。第二幕でも名捕手っぷりを遺憾なく発揮。

 

  • ルファインド・テイストの光るステッキは何回観てもSexyZoneの『Miss Mysterious』を思い出してしまうジャニヲタ。
  • 女装したこってぃの隠しきれない雄みが最高だった。
  • この白にレオパード柄のお衣装大好きなので、桜木さんがこのパートいっぱい出てくれて眼福でした。大感謝。
  • 冒頭のひばりちゃんとのデュエットダンスも、ひまりちゃんとのデュエットダンスも素敵だったな。桜木さんが慈しむような瞳と、それに応えるかの様に儚い表情になる娘役に、ふたりの物語が垣間見えるよう。
  • ウイスキーが、お好きでしょ」で滝汗を流しながら涼しい顔をしている桜木さん本っ当に好きでして…特に5日のソワレの汗の量は尋常じゃなくて、額から次々頬に流れ落ちてくる汗粒を、手のひらで拭う姿が完全に癖でした。
  • そしてアクアヴィーテも一緒に踊りたいし、双眼鏡で桜木さんも観たかったわたしは、右手にグラス、左手に双眼鏡のスタイルになりました。我こそは強欲な壺。

 

  • ウイスキーボンボンの曲調がとっても好きなのだけど、こってぃがキラッキラで良かったです。
  • ターストでは真風さんの顔に煙草の煙を吹き掛けるもえこちゃん、最高にセクシーでしたね…。大劇場と変わらず秋音さんがミマなのも素晴らしかった。
  • あとこの薄暗い中、目を離しても脚の長さでどこにいるのかすぐわかるもえこちゃんは流石過ぎた。

 

  • ヴィッツラ、デリシューで息ぴったりだったずんぱなが続く響でも魅せてくれました。"ソウルメイト"という言葉はこのふたりのためにあったのではないかと思うくらい、肉体を超えて魂までぴったりと寄り添っているかのようだった。
  • 特にそう感じたのはリフトで、桜木さんが潤花ちゃんを抱えた瞬間に、潤花ちゃんの個体としての重さが全く無くなって、まるで桜木さんの手と同化してしまったかのように見えた。
  • これ以上上手い表現が見つからないのだけど、とにかく今まで見てきたダンスの中で一番衝撃的だったし、会場全体が一瞬も見逃すまいとふたりをじっと見つめていたのを肌で感じた。

 

  • 響で呆けていたら、初々しい亜音くんとひばりちゃんが登場して我に帰った。
  • 黒燕尾の桜木さんがするニチャア笑いが好きなんだけど、なんかもっと可愛らしい形容はできないものか…でも"ニチャア…"なんだよな。
  • 真風さんのデュエダン新衣装、ピーチピンクに黒のアクセント、ジャケットの裾はたっぷりのプリーツがはためき、胸元には薔薇のブートニア…と完全にPEACH!の中島健人正装ver.で最高なんですよね。(SexyZoneのヲタクにしかわからない)
  • 潤花ちゃんのお衣装がドレスじゃなくてショートパンツなのも最高に癖に刺さり、衣装担当を調べたらやっぱり有村先生でした。(娘役のボディーラインが素敵だな…と思う時のお衣装は高確率で有村先生)(わたし調べ)

 

  • パレードでゆっさゆっさと3番手羽根を揺らしながら出てきた桜木さんを観て笑顔になったわたし、潤花ちゃんと顔を見合わせながら満面の笑みで前に出てきた時は叫びそうになった。ずんぱな、尊いが過ぎる…!
  • そして幕が閉じるギリギリまでサンバステップやら足上げステップやら、誰よりも元気いっぱいな姿を見せてくれる桜木さんに、この方を好きになって本当に良かったなぁと改めて思うのでした。

 

 

おまけ

遠征の楽しみと言ったら美味しいごはん。今回は、会場やホテルからのアクセスが良いか、且つおひとり様でも入りやすいか(カウンター席があるか)を念頭に、事前にお店を知べておきました。結果、どのお店も美味しくコスパも◎だったので、福岡遠征の機会があればまた訪れたいです。以下、お店まとめ。

 

12月4日 昼

中州川端駅から徒歩1分の「とりまぶし」さん。12時に訪れたところ1時間ほど並んだので、事前予約がおすすめ。

12月4日 夜

中洲川端駅から徒歩3分の「網元」さん。捌きたての活ごまあじが1,080円、いわし1匹の間に明太子がぎっしり詰まったいわし明太子焼きは590円と高コスパ。メニューも豊富なので複数人で利用しても絶対に楽しい。

続いて上中州にある「元祖ラーメン長浜家」へ。網元さんからは10分くらい。さっぱりめのスープだから〆にぴったり。ねぎ大盛り無料も嬉しい。

12月5日 朝昼

中洲川端駅から徒歩5分の「Stock」さんでマチネ前に腹ごしらえ。見た目からして"映え"な焼きたてパンがずらっと並ぶお洒落な店内にテンションが上がる。ただしここも人気店で30分程並ぶので注意。

12月5日 夜

福岡遠征の〆はもつ鍋と決めていたので、ソワレ後に福岡空港内の「おおやま」さんに直行。あとは飛行機に乗るだけという安心感の中での飲酒、最高です。

 

福岡県、最高ば~~~~~い!!!!!