アナスタシアのライブビューイングで桜木みなとさんに一目惚れしてからちょうど50日後、なんと東京建物Brillia HALLで上演中の『Hotel Svizra House』で邂逅を果たしてしまった。これがまた運命的なのでちょっと聞いてほしい。
一般前売で見事に爆死し、死んだ魚のような目をしながらチケトレでF5を連打するのが日課になりかけていたわたしを、件の沼落ちブログをきっかけに繋がったフォロワー様が掬い上げてくださったのだ。
しかもまさかの、座席が1階C列。
え、めっちゃ近くない!!?と喜ぶ一方、「Brillia HALLの1階E列までは地底」という噂を耳に入してしまったため、当日席に着くまで少しドキドキしていた。
実際のところ、身長が176センチもあるのに映画館でチャイルドシートが必要なほど異常に座高が低いSexyZoneの中島健人くんならともかく、一般成人女性には全く問題なかった。(それはそれで切ない)
問題ないどころか、神席だった。もうね、とんでもなく近い。オペラグラスを使ったら毛穴まで見えてしまうんじゃないかってくらい近い。他の公演についてはステージングも違うだろうから何とも言えないが、今作に関しては前列は大当たりです。
そんな最高の宝塚生観劇を迎え、ドーパミンとセロトニンとエンドルフィンが脳内で大洪水を起こしながらも、一生懸命心のノートに感想を書き殴って来たので言語化していきたいと思う。
以下、あらすじと感想。
※鑑賞が終わるまでネタバレを回避したい方はここでUターンしてください。
あらすじ
公演解説を読むと第二次世界大戦が背景にあるので一見難しそうに見えるのだが、大筋はとってもシンプル。
起:ロベルト(真風涼帆)は英国情報部からの命令で、ナチスのスパイ“ウィリアム・テル”を捉えるべく、スイスにあるホテル・スヴィッツラハウスへ向かう。
承:バレエダンサーのニーナ(潤花)と出会いお互い惹かれ合っていくも、そのバレエ団の関係者がどうも怪しい。仕事と愛との間で葛藤が始まる。
転:公演スポンサーであるヘルマン(芹香斗亜)がナチス側のスパイとの証拠を掴むも、全ては罪のない芸術家たちの命を守るための行動だった…
結:国のために全てを捧げて来たロベルトが、芸術の素晴らしさや愛情に触れて人間らしい心を取り戻す。
と、こんな感じ。見事な大団円っぷりに、幕が降りた時には多幸感からマスクの下で信じられないほど口角が上がっていたよね。ヲタクにっこにこ。
印象的なシーンや感想
第一幕
- 冒頭、ロベルトに今回の任務を言い渡す上官のリチャード・ホールデン(美月悠)。舞台中央で背を向けているロベルトが振り返ると共に全キャストが登場し歌とダンスという流れなのだけど、突然目の前に全員が現れたのでどこを観れば良いのかパニックになり、目が100個欲しい!!!と心の中で地団駄を踏んだ。(結局、九割九分九厘は桜木みなとさんを観ていた)
- ホテル・スヴィッツラハウスのホテルマンの制服の配色(生成りにターコイズブルーのワンポイント)に既視感があるな〜と思ったら、ディズニーランドのキャストさんだった。ちなみにディズニーリゾートラインの制服も似たような配色。スズホテルの滞在者気分を味わいたくなったら夢の国へ。
- ニーナがラウンジでバレエ団の到着を2時間以上も待つ羽目になり落胆していると、ロベルトがラウンジのホット・ショコラーデを勧めるのがあまりにもエレガント。紳士オブ紳士。
- なのにそれに続く「ホワイトチョコが最っ高」の一言で、ロベルトさんは甘党なんですねーーー!とわたしの中のギャップ萌えゲージがトップギアで振り切れた。もうホワイトチョコ食べるたびロベルトのことを思い出す人生になっちゃったよね。へへへ。
- 気狂いクレーマーことウェリントン子爵夫人(万里柚美)がニーナに扇子泥棒の濡れ衣を着せた上、ニーナを杖で打つ。演技と分かってても痛々しくて、しかも目の前で倒れ込むので余計にオロオロした。
- ニーナをディナーに誘うも、バレエ団のオーディションに落ちたらそんな気分になれないかもと返され、それなら大丈夫と微笑んで送り出すロベルト。この時はまだ任務遂行のためにニーナに接近しているとわかりながらも、でもそんな誘い方されたら誰だって嬉しいし頑張れちゃうよね!わかる!!と勝手にニーナのわかり手になる。
- その夜、ロベルトとニーナが無事にディナーを共にしていると、バレエ団のメンバーもレストランに現れ挨拶を交わす。ここでユーリー・バシリエフ(桜木みなと)も自己紹介をするのだけど、この時名前を言いながら左胸のチーフの辺りにスッと右手を上げるユーリーの仕草がとっても綺麗で思わず溜め息。
- レストランからビリヤードのシーンに移る際、男役の皆様が一斉に振り返りながらスリーピーススーツのジャケットを脱いでベスト姿になるのだけど、これがも〜〜〜堪らなく格好良いの…各社スーツメーカーには早急に宙組にCMのオファーをしてください。是非とも。
- ちなみにユーリーのジャケット脱ぎは、1m前にいても衣擦れの音ひとつ聞こえないんじゃないかってくらい滑らかで痺れた。
- あと、ビリヤードのダンスシーンのキメポーズでユーリーはキューを正面に向かって突くのだけど、その瞬間にわたしのハートもズガンッと撃ち抜かれた…快感だァ(突然の真風ダニー)
- 翌日、ロベルトはバレエ団の稽古を見学しにボールルームを訪れる。ここ、上手側でロベルトやミハイロフ侯爵(寿つかさ)らが話し、下手側でユーリーとニーナがペアダンスの練習をしているんだけど、わたしの目と鼻の先に艶めかしく体を密着しながら練習をしているふたりがいるからもう視線が釘付けだった。
- ユーリーの、額から鼻に続く神様に愛された美しいカーブ、彫刻の如く影を落とす首筋の胸鎖乳突筋、深めのVネックから覗く絹のような肌、ピンと天に伸びる背筋、ニーナの腰〜胸を撫でる繊細な指先、細身の黒のパンツに映える小さく引き締まった(むしろほぼない)お尻…頭のてっぺんから足の爪先までその全てがSo Sexy。
- セクシーの申し子は中島健人くんだと思っていたけど、桜木みなとさんも相当なセクシーの使い手なので、いつかFNSで手合わせして欲しい。
- 照れてここまでふざけ倒しちゃったけど、ここ、めっちゃエロくて最高です。
- からのピアノの上にあるタオルを手に取り、首筋の汗を拭うユーリー。汗を拭うだけで絵になるとかそれはもう少女漫画の世界なのよ。そのタオルになりたい人生でしたアーメン。
- あとこのボールルームでのアルマ(遥羽らら)の衣装がすっごく好き!白いブラウスの肩からファーを纏い、ゴールドのベルトがワンポイントなパンツ姿なのだけど、前日に銀座の街で見かけたどのマネキンよりもお洒落で、何よりウエストがとんでもなく細かった。
- この後アルマが着るエメラルドグリーンのスリットワンピースも魅力的だし、アルマのものだけでなく今作に出てくるお衣装はどれも素敵だったな。プログラムと別に、Perfumeみたいな感じで衣装集を出して欲しい。
- ボールルームにいる一同が歌い踊るシーンでは、ミハイロフ侯爵(寿つかさ)とユーリーが肩を組んだり腕を絡めたりするので、心の中でキャーキャー言ってた。すっしー組長大好き!あとここでの腕の絡め方が異様にえっちなユーリーにもご注目。
- その後、ボールルームに残ったロベルトとニーナが語らい、踊るシーンでは、眩しいほどに可愛くて純真なニーナがディズニープリンセスにしか見えなかった。辞書の「プリンセス」の項目に「或いは潤花」と付け加えたい。
- 学生時代にサークルでお芝居をしていたロベルトは、なぜ役者の道に進まなかったの?と聞かれ、あがり症で観客の視線が集まるのが苦手だったと話す。「オペラグラスで見られたりとか」と言いながらロベルトが実際の客席に目線を飛ばした途端周りから一斉に声が漏れていて、これが真風さんの目線の威力…!と感動した。
- 明くる日の稽古でやけに苛立っているユーリー。煙草に火をつけ、不機嫌な顔で下手から上手に移動、ドカッと椅子に脚を組んで煙草をふかす。(ちなみに左脚が上だったと記憶)
- イライラしてて感じが悪いのに、それすらも魅力的だから怖い。でもこればっかりは仕方がない、だって悪いのは格好良いってBADDYで習ったもん!は〜い、もうお手上げ!絶対服従!!好き!!!(語彙力喪失)
- ニーナの親友のシルヴィ(春乃さくら)がドイツ兵オットー(聖叶亜)と恋に落ちたと手紙で知り、ニーナが心を乱しロベルトが諭すシーン。
- 負の感情を抱えてしまい思い悩むヒロインをヒーローが癒しつつ、ヒーロー自身も人間らしい感情を取り戻していくこの流れ、進研ゼミならぬアナスタシアで勉強したぞっ…!と思いながらも普通に泣いた。チョロヲタなので。
- 任務を遂行するために自分のことを全ては明かせないロベルトが、ニーナからの質問に答えられず、代わりに「このキスがその答えだ」と口づけをする。
- ニーナへの最大限の自己開示のために取った行動が『キス』なの、100点満点では…?これを超える答えはどこにもないよ…正にスイートアンサー。
- あと、シルヴィの♪彼はドイツ人〜だけどいい人〜のフレーズが頭から離れない。澄み切ったステキな歌声だったなぁ。オットーのおどおど感も堪らなくキュートだった。幕間にプログラムでお二方のお名前をすぐチェックした。春乃さんと聖さん、覚えたぞ…!(逃げて)
- ここでずんヲタに業務連絡。ユーリー様のお衣装は第一幕で3種、第二幕で新規3種、フィナーレで新規1種の計7種でした。スチール写真にもなった高貴なハイネック姿は第一幕の結びから観れるよ。
第二幕
- 業務連絡その2、第二幕冒頭はユーリーのソロダンスから始まるので幕が上がった瞬間に目をかっぴらいて見てください。フリルがあしらわれたグレーのシャツに黒のパンツ姿だよ。
- ドイツ軍の軍用機墜落による爆発騒ぎや、各々の計画が思うように運ばずに高まる不安感を、全員が煙草をふかすことで表現していたのが良かった。BADDYだと煙草は悪くて格好良いことの象徴で、今作では陰鬱な気分の象徴なんだなと。
- 個人的にはアルマの喫煙が一番刺さる。狡猾でセクシーな女性が、もの言いたげにふかす煙草が癖なんですよね…。
- ロベルトがエリーク・カウフマン(瑠風輝)とウィリアム・テルに関する情報をやりとりしているシーン。ここでロベルトがジャケット内側の胸ポケットに煙草ケースが上手く仕舞えないちょっとしたアクシデントが起きるのだけど、表情を1ミリも変えずに続ける真風さんにゾクゾクしちゃった。
- ここで「ジャニヲタ、ステージ上のアクシデントにも冷静に対処する姿にキュンとしがち説」を提唱していきたい。
- ホテルでのバレエ公演で成功を収めればアメリカのカンパニーに移るチャンスを得るも、まだ迷いがあるニーナ。そんなニーナにロベルトは「一度きりの人生、愛するもののために生きるんだ」とアメリカ行きを後押しする。
- この台詞、戦争下でも自分の夢を諦めずに追いかけて欲しいというロベルトからニーナへのエールであると同時に、1年以上続くこの非常事態にも負けず宝塚を愛し守り抜く宙組トップスターからの宣戦布告とも取れませんか…?感動のあまりわたしはここで鳥肌が立った。
- ヘルマンとアルマが旧友のラディック(紫藤りゅう)の無事を知り安堵するシーン。追憶の中のラディックがステージ中央、アルマとヘルマンがその前方に立ち綺麗な三角形を作っているのだけど、途中からアルマがラディックに抱きついて陣形が崩れる。片や忘れられない元恋人、片やただの友達。身を引いたヘルマンの表情が切ない。
- ヘルマンはアルマに「ラディックを守るのは君のためじゃない」と言うけど、本心はきっと違うよね。自分とアルマが結ばれる未来はもう随分前に手放したけれど、世界中の誰よりも一番にアルマを想っているからこそ、アルマの心の片隅にずっといるラディックを自分の命に代えても救いたいんでしょう…?そのために国家を敵に回してでも、アルマの笑顔を守りたいんでしょう…?
- 美しく気高い当て馬・ヘルマンに対抗馬出すならもう花沢類しかおらん!と、心の中のノブが叫んだ。
- 反抗期真っ盛りの中学生の如く当たり散らかしていたユーリーが、ダンサーのジョルジュ(泉堂成)がホテルに到着した日を境に、飼い主に構ってもらえるのが嬉しくて尻尾をぶんぶん振ってる仔犬に変貌する。ジョルジュはユーリーにとって一体何なんだ…?でもジョルジュのおかげで、何だかんだ言ってにこにこなユーリーが一番好きなんだと気付けたよ。サンキューな。
- ダイニングバーでユーリーが歌う曲は、大変な状況の中でもバレエができるユーリー・バシリエフの喜びであり、同時に今ステージに立つ桜木みなとさんの心そのものに触れられた気がして、嬉しくって泣きそうになった。
- そしてこの曲のハッピー感が堪らない!一刻も早く音源を販売して欲しいし、早くわたしも団員と一緒に「ユーリーに乾杯!」と思う存分叫びたい。
- あと、ダイニングバーでのユーリーが子犬だとしたら、ジョルジュはまるで番犬。ユーリーに迫る女性からユーリーを守りつつ、酒に酔ってボディータッチ過多になっているユーリーを独り占めするジョルジュ。…ジョルジュはユーリーにとって一体何なんだ…?(2回目)
- ダイニングバーでひとり潰れていたニーナを自室で介抱するロベルト。聞けば、ドイツ兵オットーと恋に落ちたシルヴィが、反ナチスのレジスタンスに襲撃され舞台に立つことができなくなった上、オットーはシルヴィを守るために命を落としたことに心を痛めていると。
- ここ、ロベルトがニーナに話したことが、わたしが個人的にずっと悩んでいたことにも重なって涙が止まらなかった。いつの時代も、今日と同じ明日が続く保証なんてどこにもない。「先の幸せ」を案ずるより、「今の幸せ」を大切に生きていかなくちゃいけないんだ。
- そしてふたりはその夜ひとつに結ばれるのだが、この世で一番穢れからかけ離れたベッドシーンだった…情操教育上むしろ良さそう。
- ちなみに、この一連のシーンでボロ泣きしていたところ、暗転したタイミングで涙と一緒に片方のコンタクトまで落とすというアクシデントが発生。幸いにも手の中に落ちてくれたので何とか装着できたが、1分くらい視力0.03の世界で何も見えなかった。
- バレエ公演前夜のボールルームで、遂にナチスのスパイである”ウィリアム・テル”がヘルマンだと明らかになる。だが、全てはユダヤ人系の芸術家の命を救うべく、ナチス側と取引をするために行っていた事だった。
- そして、かつて"ウィリアム・テル”を名乗っていた女スパイとホールデンが関係を持ったことを知ってしまったが故に、ロベルトの恩人・ネイサンは無実の罪で殺されたことも明らかに。
- ヘルマンのスパイ行為によって被害を受けた人がいるのことは紛れのない事実だが、ヘルマンもまたこの戦争下で己の正義に従って人命を守っていた。
- ロベルトはヘルマンに、二重スパイとして英国情報部に協力すると約束してくれたら、明日のバレエ公演が無事に終わるまで告発はしないと約束する。
- ホテル・スヴィッツラハウスで過ごしたこの数日がなかったら、きっとロベルトは即刻ヘルマンを英国情報部に突き出してたのかと思うと、やはり人を一番変えるのは恋なんだなぁと思った。
- そして遂に『シェエラザード』公演当日、公演を心待ちにしていたお客様がホテルに続々と集まってくる。
- 中にはユーリーを観るためにフランスから駆け付けたご婦人もいたので、同志よ…!と心の中で会釈した。ユーリーが公演に出るならなら世界の裏側にだって駆け付けちゃう気持ち、わかるよ。
- 遂に幕が開く。シェエラザードは『千夜一夜物語』をベースに作られた作品のため、アラビア調の衣装。金やパールの装飾がふんだんに施されていてとっても煌びやか。
- 下手前列の最高ポイントは、ニーナが上体を仰け反るポーズのままで止まるところで、浮き出た肋骨の一本一本や、呼吸とともに上下するお腹まで綺麗に見えるところです。
- ゾベイダ役のニーナと金の奴隷役のユーリーのダンス、とにかく素晴らしすぎた…!もう目を離せなかった。絶対にこのバレエシーンの舞台写真が欲しいからキャトルに念を送っているところ。
- 作中でも話題になったように、文字通り血の滲む努力を重ねてきたからこそ、今この瞬間輝きがあるんだと思うと…演者にとっても観客にとっても二度と来ることのない、かけがえのない時間を共有できるステージという場所はやっぱり凄い。
- 戦争下でのエンターテインメントの在り方が、このコロナ禍の現代に重なるなと節々で思っていたが、ここで歌われる『Lives in the theater』を聴いて確信した。やはりこの作品は、平穏が脅かされた世の中でひとときの夢を見せるエンターテインメントの必要性を訴えた作品なのだ。
- 大成功を納めたバレエ公演の翌朝、一向はホテルを後にする。
- アルマにご執心なチャールズ(希峰かなた)が、別れ際にスイスではプロポーズの意味するエーデルワイスの花束と共に指輪を差し出すも、アルマに笑顔で指輪ケースを閉められ断られる。コメディ仕立てなこの流れに会場全体がドッと湧いた。アルマ、どこまでも憎めない可愛い女だなぁ〜。
- あと個人的に、チャールズとヴラドおじさまに近いものを感じていて。ヴラドから闇の成分を完全に取り払って、ただただ無邪気に人を愛したらこんな感じかな〜なんて。
- そして物語の冒頭でニーナがウェリントン子爵夫人から杖で打たれたところと全く同じ場所で、バレエ公演を通じて心を取り戻したウェリントン子爵夫人とニーナがハグをしたのにはジーンと来た。子爵夫人も、戦争によって負った深い心の傷を、芸術によって癒すことができたのだ。やはりどんな世でも、エンターテインメントだけは絶対に止めちゃいけないんだと改めて強く思った。
- ロベルトはニーナとの別れ際に、エーデルワイスの花言葉が「大切な思い出」であると知り、それをニーナに教える。そしていつかアルプスの山々にエーデルワイスの花が咲き誇る頃、また再会しようと約束する。
- それから5年後、ロベルトとニーナはホテル・スヴィッツラハウスで再会を果たす。
- ロベルトが人の心を取り戻す過程でニーナに掛けた言葉「一度きりの人生、愛するもののために生きるんだ」がニーナの口から出た時には、ぎゅっと胸が締め付けられた。彼女はアメリカに渡りバレエダンサーとして成功してもなお、このロベルトの言葉をお守りに生きていたんだよ…尊い。
- そしてロベルトは花言葉が「大切な思い出」であるエーデルワイスの花束をニーナに渡し、5年前には敢えて黙っていたもう一つの意味、スイスでエーデルワイスはプロポーズの意味だと告げる。
- ロベルトからのプロポーズに対し、「このキスがその答えよ」とロベルトに口づけをするニーナ。甘ーーーーーい!!!!!
- と言うか、再会した時にこうやってキスをしようと思っていたからこそ、5年前の別れ際でニーナは敢えてロベルトからのキスを拒んだってことよね?純真無垢なプリンセスかと思っていたけど、実は策士でした…?おかげで最高のものが見れました、ニーナ万歳!
- 最後にロベルトが言う「Unus pro omnibus, omnes pro uno (一人は全てのために、全ては一人のために)」という言葉は、ホテルスヴィッツラハウスのフロントの壁にずっと刻まれていた言葉でもある。(壁には全て大文字で書かれていた)(ちなみにラテン語らしい)
- この怒涛の伏線回収っぷりよ。全てのパーツが最後にガッチリとはまり、一つの絵になるラストシーンって素敵だよね。素晴らしい物語の結びに、心からの拍手を。
フィナーレ
- フィナーレ冒頭が桜木みなとさんの歌唱で、さっきまで泣いてたのにすぐ笑顔になったワイ。
- 本編でわたしは笑顔のご贔屓が一番ツボだと知る訳だが、このフィナーレではアイドルなのか!?ってくらい終始キラッキラの笑顔だったからもうずっとキュンキュンしていた。
- 途中二階席あたりにバチーン☆とウインクをキメてて、完全にジャニヲタの血が騒いだ。心の中で「ウインクして」のファンサ団扇を掲げた。
- 正直こうなるとご贔屓しか見る余裕がなくて、でも本当はステージ上の全員をそれぞれつぶさに見たいし、円盤の特典にソロアングル付いてくれないかな(強欲)